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Sho
「ショウ」
「…永瀬さん」
紫耀の部屋には、金を持った男性しか来ない。
永瀬も例に漏れず、有名大学で教授を務める男だった。
そして廉と海人の、養父。
紫耀はもちろん気付いている。
こんなことをし始めたのもこの男の美少年好きを知ってだ。
そういえば海人は中2の筈だが、まだ成長期も迎えてなさそうな少年らしさがある。しかも稀なほどの美しさ。
…まさか、と頭を振って馬鹿げた妄想を掻き消した。
「今日はいい天気だよ」
「知ってますよ」
「あれ、外に出たんだ。珍しいね」
確かに滅多に外には出ない。
大きな窓を覆う真紅のカーテンも滅多に開けない。
もし雨が降ったら嫌だからだ。
雨は嫌いだった。
あの日も雨がしとしとと降っていたから。
雨の日は隣の家から立ち上っていた目眩がするほどの血の匂いを、鮮明に思い出す。
「ショウ？」
「…あ、ごめんなさい」
「シャワー、浴びよっか」
「…はい」
体のあちこちが痛い。
けれど永瀬の欲望は紫耀を休ませてくれない。
行為中、2人は取り留めのない話をした。
「ショウはお金を貯めて、夢でもあるのか？」
暫く考えた。
そろそろ、核心を突いても良いだろうか。
限界が近かった。
永瀬は相変わらず美しい紫耀に惚れ込んでいる。
だが、いくら時間と金をかけても紫耀は少年から男性に成長していた。
「…高校に行きたくて、」
「え？」
「高校に行ってみたいんだ…」
その薄汚れた瞳が揺れたから、いけたと思った。
「…協力するよ」
今までたくさん傷ついたから、もう、傷つく側になりたくない。
その一心で紫耀は頷いた。
首に巻いた、金の鎖が揺れる。
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みよ(プロフ) - いやいや！全然大丈夫です！ウキウキしながら待つのも楽しいので！応援しています!! (2020年3月16日 2時) (
レス) id: 9238d6c588 (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - みよさん» そうですよね、未完が多くて申し訳ないです！未完のものは結末は定まっているのにパスを忘れている状態なので、また時間があればこちらのアカウントで書き進めるかもしれません。お待たせして申し訳ないです（汗） (2020年3月15日 19時) (レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - レスありがとうございます！！嬉しいです！実はもう既に全て読んでしまってます笑本当にお話全てが好み過ぎて笑アイムドールのお話の続きも気になっている状態です笑無理しない程度に頑張ってください!! (2020年3月15日 18時) (レス) id: 9238d6c588 (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - →一つの作品の更新すらままならない状態ですので、ご期待に添えないことは多々あると思いますが、みよさんのように応援してくださっている方のおかげでなんとかまだ続けられています（笑）本当に勿体無いお言葉の数々です。ありがとうございます。 (2020年3月15日 17時) (レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - みよさん» 有り難いお言葉の数々嬉しいです。只今のんびりと更新中の「星を乞う」という作品のほか、LIKKAで作者検索していただくと前のアカウントで書いていたお話が数個出てくると思います(読了済でしたら申し訳ございません)。忙しく、なかなか作品の掛け持ちはおろか→ (2020年3月15日 16時) (レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKKA | 作成日時：2019年8月6日 9時
