Three Lifes (ページ8)

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大樹 side

気分転換に外の景色でも見に行こうとしたら
あんなちゃんと澤夏が抱き合ってた
見たくないのに動けなかった
胸が締め付けられてるみたいに苦しかった
この時俺は
『本気で恋してたんだ』って気付いた
冷たい涙がこぼれる...

澤夏なら幸せにしてくれるよね
だから、俺は最後まであんなちゃんに
笑顔で言葉をかける『お幸せに』って.....

あんなちゃんを想えば想うほど
涙がこぼれるし胸が苦しくなる
今からでも間に合うなら
『俺の胸に抱き寄せたい奪いたい』
こんなに惚れてたんだ

これ以上は見てるのが辛くて
その場を後にして自分の部屋に向かった

慧『大樹くんには負けたな』
大『？』
慧『きっと澤夏くんは、あんなちゃんの
彼氏じゃないと思いますよ』
大『抱き合ってたのに彼氏じゃないとか
有り得ないでしょ』
世『大樹は強がってるだけでしょ
自分の気持ちに気付きたくないだけ
もしかしたら本気に澤夏に
取られちゃうかもしれないのに
このままでいいの？』
大『多分、振られますよ』
堀『どうしてそう言えるんですか？』
大『あんなちゃんの心のどこかには
いつも俺らじゃない誰かがいる
時々見せる悲しそうな顔はその人を
思ってるからの顔なんだよ』
颯『大樹くんは、あんな』ちゃんに
好きな人が居るかもしれないからって
簡単に諦めちゃうんですか？
涙を流すまで、胸が苦しくなるまで
好きだったのに...大樹くんは
このままじゃ後悔するだけなんですよ
今すぐにでもあんなちゃんの所に行って
自分の気持ち伝えてあげてくださいよ
振られたとしても大樹くんの気持ちは
ちゃんと届くと思いますよ』
大『颯太...皆ありがとう
行ってくる』

好きだから、大好きだから
この気持ちを伝えたいんだ...
帰ってくる答えなんて
分かってるでも、それでも
『俺は大好きです』って伝えなきゃ
意味が無いんだ...ありがとう
気付かせてくれて、慧人だって
本気で好きだったのに俺に勇気をくれた
他のみんなもだ
皆の気持ちまで背負って伝えに行くよ