LIFE～私と火拳と不死鳥と～ONEPIECE (ページ30)

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Episode２９ページ30

「そうそう！そんな感じ！」

イゾウと武装色の覇気の特訓を始めてから早いもので一ヶ月が経った

だんだん自分が覇気を使いこなしていけてるのがわかる

白ひげ海賊団に入ってニホン・トーキョー島にいた時よりずっと強くなった

オヤジの首を狙いにくる海賊達との戦いや、

この船のクルーのみんなも私の特訓に付き合ってくれる

何より、守りたい仲間がいるって思うと強くなれる

こんな気持ちは初めて…

「A、お前スゴイな。もう覇気のコントロールまでマスターしちまった。俺が教えることはもう無いや」

イゾウは笑いながら言った

「イゾウ、この一ヶ月覇気の特訓に付き合ってくれてありがとう！おかげで強くなったよ」

「お前が頑張ったからだよ。俺もAに負けないようにしなきゃな…。追い抜かされるわ」

今度は苦笑しながら言った

イゾウより強くなってることはないって…

あー、なんかお腹すいてきちゃった

サッチに何か作ってもらおうかなぁ

食堂へと足を運ぶ

「サッチー！なんか甘いもの食べたーい！」

食堂には誰もいなかった

こういう日は珍しい

「お、A。イゾウとの特訓のあとか？」

「うん。もう完璧だから今日で終わりだってさ～」

「そっか、よかったな。で、甘いものだっけ？実は…」

と言って厨房にサッチは戻って持ってきたものは

「あ、プリン！作っててくれたの？」

「作ってたってか、試作しててな。よかったら試食してかね？」

「するする！」

スプーンで一口

口の中に広がる甘み

幸せな気分になった

「すごい美味しい…！私いま幸せ…！」

「そこまで言ってくれるなら嬉しいよ」

サッチはニッと笑う

プリンを食べ終えると、

『白ひげか…。俺こえーよ…。』

『普通のクルーぐらいなら俺でもいけるかも』

頭の中に流れてくる声

コレは見聞色の覇気をさらに極めた者が得る力らしい

先天性のものもあるみたい

私はたぶん先天性だろう

見聞色の特訓をした覚えがない

で、この声は…オヤジの首を狙う海賊船から？

『でもスモやんと大佐ちゃんがなんとかしてくれるかも』

『俺らにはスモやんと大佐ちゃんがいるんだ…！』

スモヤン…大佐ちゃん…？

ま、まさか…！！

私は甲板へダッシュした

そして声を大にして叫ぶ

「みんな！！スモーカーさんの…、海軍Ｇ５白猟のスモーカーの船がくる…！！」