LIFE～私と火拳と不死鳥と～ONEPIECE (ページ29)

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Episode２８ページ29

初めて聞いた言葉

“武装色の覇気”

みんなが当たり前のように話すから私が知らないだけかな…

「本当にしらねぇのかよぃ？」

「うん。やっぱり私がおかしい…の？」

「おかしいっていうか…まぁ、珍しいよぃ」

あー、やっぱりそうなんだ

マルコや他の人たちの説明によると武装色の覇気いうのは、

従来の攻撃に見えない鎧を着せるイメージ

要するに、パワーアップのようなものだ

覇気は武器にもまとわせることができるらしい

だから、私の激流でエースに攻撃が効いたのね

「なんで私がその…えっと、なんだっけ？」

「武装色、のこと？」

「そうそれ！なんで使えるのかわからないわ…」

ホント、不思議

それから、また私が強いだの17番隊隊長だのとか言う話になった

いやいや、私は1番隊の隊員だし

隊長なんてそんな大仕事できない

この船の末っ子だしね

私は部屋に帰ってあのノートを出す

このノートはいつからか私の日記になっていた

船員と話した内容や、その日あった出来事、訪れた島の名前

できる限りたくさんのことを記録している

やっと手に入れた自由なんだから…

ノートには、今日エースと戦ったこと、武装色のこと、隊長がどうのこうの言われたこと

そんなことを書いた

次の日、甲板でみんなの様子を見ていた

「A！おはよー」

誰かと思って振り返るとイゾウだった

珍しいな、イゾウから話しかけるなんて

「どうしたの？」

「武装色の覇気のコントロール、教えようかなって思ってな」

意外な言葉がイゾウの口からでてきた

でも、なんでいきなり…

「いいの？教えてもらいたいのはやまやまだけど…」

イゾウだって隊長だし

私なんかに時間割いてもらっていいのかな

「アイツの頼み、だからさ。俺って頼まれたら断れない性格なんだよね笑
ま、断るつもりないんだけど？」

笑いながらそう言って指をさした先にいるのは、あれこれ色んな船員に指図しているマルコ

マルコがイゾウに頼んだって…

途端、私の顔が火照ってるのがわかった

それを悟られまいと、少し顔を下に向けて返事をした

「じゃあ、イゾウ。よろしくお願いします…」

「ん？声が小さいよ？」

「なっ、…よろしくお願いします！！」

「それでよし」

にっこり笑ったイゾウ

顔を上にしたせいで、火照ってるのバレたかも