LIFE～私と火拳と不死鳥と～ONEPIECE (ページ27)

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Episode２６ページ27

私が船に乗って何ヶ月か経った

今では何の隔たりもなく生活している

「よぉ、A。ちょっと手合わせ、しねぇか？」

海を見てた私にエースが話しかけた

手合わせ…？

「手合わせって、戦うってこと…？」

「おう、そうだぜ？」

え、むりむりむりむりむりむり

エースとなんて…

殺される…

「大丈夫だよぃ、エースはAを殺すぐらい本気はださねぇよぃ」

「マルコ…。私の心読んだみたいにドンピシャなこと言ってる」

ビックリだよ、まったく…

ちょうど心配していたことに絡んだことを言う

なんだろ、読心術でもあるのかな？

それともエスパー… なんてね笑

「じゃあ、やってみようかな。刀ありでもいいの？」

「あぁ、大丈夫だぞ」

私は背中に斜めがけしている刀を抜いた

大業物21工のうちの一つ『激流』

レイリーからもらったこの刀

「じゃ、いくよ！エース！」

私がしゃべった一瞬後、二人同時に相手の方へ移動する

エースの動きは速い

私が刀を振って、エースは避けて、隙を見つけては攻撃に入り、それを避け…

5分くらい経つと私たちの周りにギャラリーが増えてきた

最初はマルコだけ、次にビスタとイゾウ、そして隊長だけでなく隊員やナース隊まで

気がつけば、オヤジまで来ていた

「いけー！エース！」

「Aも負けるなー！」

なんか…恥ずかしい

見られながら、応援されながら、戦ったのなんて初めてだから

10分くらいやってるのかな

まだ決着はつかない

だんだん負けたくないという気持ちがこみ上げてきた

何回やったかわからない、避けては攻撃…の繰り返し

「あ、いけるかも」

隙を見つけて攻撃をする

「せせらぎ」

刀の名前にちなんで私の技名の由来は水関係のものが多い

今使った「せせらぎ」は言葉の意味の「水の流れる音」から

その音は聞こえないぐらいの小さな音

だから静かに、しかしよく切れ相手に大きなダメージを与えるという技だ

しかし、せせらぎを使った直後に私は大事なことを忘れていた

「エースって、ロギアだった…よね？」

私がみんなに聞くと、そうだと返ってくる

「なんだー、Aの勝ちかと思ったんだけどな」

「エース隊長は火だもんな」

次々と聞こえる声

その中にまぎれて聞こえてきた小さなうめき声

「ううっ、…」

え？これって…

「エース！！」

私はそこで倒れているエースのもとに駆け寄った

血が流れていた

私による切り口から