LIFE～私と火拳と不死鳥と～ONEPIECE (ページ18)

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Episode１７ページ18

「それでよ、そのお店の主人が…」

「ほんとか！？それ！？ハハハハッ」

色んな声が聞こえる船の甲板

宴でもないのに、とてもにぎやかだ

そこのほぼ中心部にマルコは着地しようとする

「先に降りるよぃ」

「うん」

マルコが船の甲板へと人の姿で降り立った時にはさっきまでのにぎやかな声はどこへ行ったのか

水をうったように静かになった

「おお、マルコ戻ったか。ん？この子だな、あの女の子」

茶髪のリーゼント頭の男の人

…あの女の子？

私のことか

「サッチ、さっきはありがとよぃ。ちょっとオヤジの部屋に行ってくるよぃ」

「おう。またあとでね、お姉ちゃん」

ニッコリと笑顔を向けて私に手を振るあの人

マルコがサッチと呼んでいた人

サッチ、か

あれが白ひげ海賊団4番隊隊長のサッチ

手配書通りの茶髪、リーゼント、あごの黒いひげ

「アレが4番隊隊長のサッチだよぃ」

「うん、知ってるよ」

「え？…あぁ、手配書か」

「そうだよ。ねえマルコ、私たちはどこに向かってるの？」

今、甲板から船の中に入って歩いている

「オヤジの部屋だ」

「オヤジって、白ひげの！？」

「そうだよぃ」

複雑な感情だ

海賊王ロジャーと同じ時代を生き戦った、

誇り高き海賊白ひげ

そんなスゴイ人に会うのは楽しみだけど少し怖かった

ようやく部屋に着きドアをノックして、入る

「オヤジ、この子が今日から新しくこの船に乗る子だよぃ」

それだけ言ってマルコは部屋を出て行った

えっ！？

一緒に居てくれるんじゃないの！？

予想とはまるっきり違う状況

「お前、その刀は…」

突如話しかけられてビックリした

刀って、私の背中にあるヤツだよね

「これのこと…？」

私は刀を抜いて白ひげに渡した

「やっぱりなァ。昔、レイリーが使っていたヤツと同じだ。お前はレイリーの…孫かなんかか？」

「うーん、何て言えば…。弟子…かな」

「レイリーの弟子か！ほぉ」

目を私にギロッと向ける

うっ、やっぱり怖い…

「名前はなんだ？」

「マリヤマド・A」

そう言ったら、白ひげは手をこっちに…

殴られるの！？

何かした？

と、思ったけど頭に温かい感じかある

白ひげの、手？

「グララララ。A、いい名だ。今日からお前は俺の娘だ。俺のことはオヤジと呼べ」

「オヤジ…。これから、お世話になります！」