LIFE〜私と火拳と不死鳥と〜ONEPIECE

Episode１４ ページ15

マルコside

「何ウロウロしてんだよ、マルコ」

「来ねぇんだよぃ」

あと15分だぞ

そろそろ来てもいいはずだよぃ

「来ないって…このあいだ俺に話してくれた女の子か？」

「ああ」

どうしちまったんだ

来る気がねぇのかぃ？

でもあの目はホントに悲しそうだったし…

「俺、行ってくる」

「はぁ？」

「ちょっと話してくる！」

「あと15分で出航だぞ？」

「間に合わせる！」

飛ぼうとした

「待てよ」

サッチの声が後ろから聞こえて振り返る

「これ、持ってけ」

ヒュッと投げられたのは小電伝虫

「1:00間近になって間に合わなさそうだった時に使えよ」

「…ありがとよぃ」

バサァッと大きな音をたてて俺は空へ飛んだ

どこに今いるのかなんとなくわかっていた

昨日の場所…だよねぃ？きっと

これ以上でないくらいのスピードで飛んだ

…いた！

やっぱり昨日の場所、学校だった

またお弁当食べてるよぃ

目の前に立つ

「ココにいたのか…。さ、行くよぃ」

「マ、ルコ…？」

目をまん丸にしてる

ふっ、カワイイ

「A、船に行くよぃ」

「私…行きません…」

「えっ…」

驚いてしばらく息ができなかった

どういうことだ…！？

「なんでだぃ？」

「私が白ひげ海賊団に入っても弱いから足手まといなだけです。だから、迷惑かけちゃうし…」

「なーんだ、そんなことか」

少しホッとした

「弱くてもなんでも、迷惑なんて誰も思わない。入ってきて1年経ったヤツがいるけどな、未だに銃の使い方をイゾウに教えてもらってんだ。そんなヤツもいるけど迷惑なんて思ってないよぃ？Aだって、大丈夫だ。弱いなら強くなればいい。いくらかかってもいいんだ」

まだ迷いがあるようだ

やっぱり…無理なのかぃ？

Aとも、ここでお別れかぃ？

急に心が切なくなった

最後に聞いてみよう

「一緒に、行くか？」

下を向いていた顔が上がった

「私、行きます。海賊、やります！」

その顔に迷いはもうなかった

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