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それからも
俺は何かある時も無い時も
退院して仕事再開しても
毎日の日記のように
AにLINEを送り
Aは
その内容に合わせて
長かったり短かったりの
一文だけの返事をくれたけど
けど
A始まりでLINEが送られて来ることは無かったし
未だにAがどこに住んどるんかも知らんかった
そんな中
渋やんの会見があった
メンバーで話し合って話し合って
それで決めた事を
みんなで報告しようって決めたのに
俺は出られへんかった
そこにおらへん俺の事を
曖昧な理由で説明される事を
メンバーの旅立ちを
みんなが話す姿を
ベッドに横になったまんま見つめていた
eighterは
すばらーは
そして
Aは
この会見を見て
今
どんな気持ちでおるんやろ
そんなことを考えながら
テレビをにらみつけるようにして見ていた
♪LINE♪
そん時スマホが音をたてる
ロック画面に浮き上がる四角
『A』
『大丈夫?無理する事が偉いわけやないよ』
その言葉に
情けなさすぎて
怖すぎて
ガチガチやった俺の心が
ふんわり柔らかなって
ベッドの上で声を上げて泣いた
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作者名:UTA | 作成日時:2020年9月19日 9時