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第1話 ページ2

<済城花綾>(葡萄ゆづゆ)

頭が痛い。ガンガンと頭を中から金槌で殴られているような感覚がする。

頭の痛みを理解すると、次は腰、肩、足。鈍痛が響いてくるのが分かった。

瞼を開けると、一面に白い壁。……壁?いや違う。これは床だ。

成程、床で寝てしまっていたのだろう。いやしかし何故?こんな所には見覚えが一切ない。体を起こして天井を見ると、小さいシャンデリアに、後は椅子や机、他にも簡素な家具が置かれている。

そして目に付いたのは同年代程の人達。私のように周りを見回しているのが一人。それ以外の人達は瞼が閉じている。


「ねえ」

「ああ、起きたんだね」


起きている奴に声を掛けると、にこ、と笑いながら私の方へ振り向いた。


「ここに自分から来た覚えが全くないんだけど、アンタ分かる?」

「私も来る道中での覚えは……でも施設に心当たりはあります。二人ともが道中の記憶が無いって言ってるんだから多分ほかの人もそうよね……起こした方が良いのかな……。
あっ、私は北坂紫。16歳です。よろしくね」


紫と名乗った女の子は自分より少し高いくらいの身長で、ブツブツと何かを呟きながら考えを整理しているらしい。

セーラー服を身にまとった彼女の口元にはこっちを元気づけるように笑みが浮かんでいる。わけもわからない状況でよくそんな表情ができる。

ああ嫌いだ。そんな前しか向かないような人間は。人間は考える葦である。よく言ったものだ。葦は踏まれても強く生きる。人間という括りでは確かに私も考える葦とやらなのだろう。しかし何度も踏まれるうちに強い茎を折ってしまう人間が大多数だ。

この笑顔はそれを微塵に感じさせない。まあ過去に何かあって強くあれるのかもしれないが。ただ、それはそれで私の嫌いな人種だ。


「ちょっと皆を起こすから手伝ってくれる?」


紫はそう私に手招きした。それに背中を向けることは簡単だが、人間、1人では生きられないことも知っている。

舌打ちを口の中で留めて、私は足を動かした。


■+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+■

主催者の葡萄ゆづゆです。
めちゃ簡単な自己紹介。


済城(さいき)花綾(かあや)

一匹狼系。黒のつり目黒髪、ショートカット。

一匹狼系は高校デビュー。特に意味は無い。疲れただけ。好きなものはチュッパチャプス。頭が切れる。よく言えば冷静沈着、悪く言えば冷徹。口が悪いぞ!

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葡萄ゆづゆ(プロフ) - 続編作るので少々お待ちください! (2019年5月24日 5時) (レス) id: 558c917974 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - メモ欄にメモを残しておきました。更新時に書くのを忘れていたので! (2019年5月21日 18時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - と思ったら続編に続いちゃうので制作者様が作るまで待ちます… (2019年5月21日 17時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - 更新します! (2019年5月21日 17時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
ヨミ紅蓮(プロフ) - お蜜柑食べたいさん» 修正どうぞー (2019年5月21日 12時) (レス) id: ee2faa79c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青少年心情行動観察実験許可法被験者一同 x他2人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月2日 9時

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