ガーネットの君と俺【約束のネバーランド】【レイ】

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レイside



“各問10秒以内に答えなさい”

“それでは始めます”



テストが始まった。



あいつは初めてだよな…



俺はちらっとAのことを見る。





！？



解くスピードがおかしい…


図を見て、答える

問いを聞く動作がないって…



ノーマンより(・・)上…？





俺は答えては見て、答えては見て
の動作を繰り返した。



が、

やっぱりさっきのは
見間違いじゃなかった。



バケモンかよ









「結果を返すわよ」



次々とみんなの結果が言われていくが、

彼女のはまだだ。





「ノーマン、エマ、レイ…とA！？
すごいわ！フルスコアよ！」



流石にこの結果にはママも驚いた





『やった！！』



その時の彼女の喜ぶ姿が

一瞬だけ

ほんの一瞬だけ、



喜んでないように見えた。



「A！すごいね！満点なんて！」

「流石に僕も驚いたよ」



エマとノーマンが
Aのところに来て褒めていると、

いつのまにか、ほかのみんなも
Aのことを褒めに来ていた。



「すごいね！」とか
「今度勉強教えてよ！」とか

みんなが口を揃えて言っていた。





なんだよ…





俺は悔しくなった。





「レイ」



「…今度は何？」

「Aとベッドの準備をしておいて」



「…はい、ママ」









「A」

『あ、レイ！』

「ベッドの準備しに行くぞ」



そう言うと、彼女は周りにいたみんなに

『ありがとう』

って言ってからついてきた。









「なあ」

『どうかした？あ、間違えてるとか？』

「違う、ベッドのことじゃなくて…

こっちのこと」



そう言って俺は自分の顳顬を指差す。

すると、彼女は
髪が跳ねてると解釈したのか
焦って髪を撫でる。



「ちげーよ」

『んえぇ？』

「頭、どうなってんだってこと！」



『待って、余計分かんないよ』



「…悪い、

言い換える



お前、テストよく解けたな」



そう言うと彼女は罰が悪そうにしながら

『ありがとう』

と言った。

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