21 正気じゃない ページ22
レイside
「それはわかってる！
––––でも
無理だと決まったわけじゃ…」
「いいや無理だ」
エマは相変わらず懲りてない。
Aは助けもせずに後ろで笑ってる。
助けろよ…
「…エマ、お前気づいてないだろ」
「え」
「レイ待って」
「成程
だから「
エマに伏せてた
いや
どちらにしろ甘えよ
過保護だ
こういうのはハッキリ言った方がいい」
俺はエマを見る。
「エマ……
「出る」だけじゃダメなんだぞ」
「外」がどうなっているのかはわからない
ノーマンが苦虫を噛み潰したような顔をする。
「出荷される先がある
“農園”ってモノが
あること自体で予想はつくだろ
外に待つのは“鬼の社会”だ
人間の生きる場所なんて
最悪どこにもないんだよ」
Aがクスクスと笑ってた。
何笑ってんだよ
お前もなんか言えよ！
でも
俺は気にせずに続けた。
「
連れて出りゃ全滅は見えてる
“置いて行く”
それが最善だ」
「やだ」
“ガンッ”
俺の頭に金属製の樽が落ちた気がした。
だからAは笑ってたのか…
「無理でも私は全員で逃げたい
何とかしよう！」
「ハァ！！！？」
コイツッ
物分かり悪！
「全滅はやだよ
でも置いてくって選択肢はない
…
コニーで終わりにしたいの
もう誰も
その声にAは苦笑…
いや、
気まずい顔をした。
「ないならつくろうよ
外に
人間の生きる場所」
Aがまた笑いだした。
「変えようよ世界
レイのおかげで今わかった
これはそういう脱獄なんだ」
「なっ…
“そういう…脱獄”…？」
無茶な…！
理想論だ
俺はちらっとAを見た。
でもあいつは
『無理無理』
って腹を抱えて言った…
「私は折れない
決めたから
––––だからレイが折れて
ゴチャゴチャ言わずに力貸して！！」
『アハハハハッ！
無理！もう無理限界！
ヒィー！お腹痛い！！！』
“ピシッ”
俺はしびれを切らして
笑ってるノーマンを連れ出した。
「オイコラ
ちょっと来い」
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赤目(プロフ) - マイケルさん» んふ、ありがとう (2020年9月2日 15時) (
レス) id: 4a239a3694 (このIDを非表示/違反報告)
マイケル - 赤目先輩……凄いな((((( (2020年9月2日 15時) (レス) id: 101a02f672 (このIDを非表示/違反報告)
赤目(プロフ) - ぴらるくさん» ありがとうございます！CSS褒めてもらって嬉しいです！ (2020年4月25日 19時) (レス) id: 4a239a3694 (このIDを非表示/違反報告)
ぴらるく - めっちゃ面白いです！大好きです！そして背景とかがおしゃれで世界観出てます！ (2020年4月25日 19時) (レス) id: 995d2a3f3d (このIDを非表示/違反報告)
赤目(プロフ) - ノルアンさん» 返信すごい遅くなってごめんなさい！面白いなんてお言葉ありがとうございます！凄いなんて滅相もない！ (2020年3月7日 18時) (レス) id: 49e8a35362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼龍=haruhiko= | 作成日時：2020年1月4日 0時
