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あれから1週間。
少しずつメイクさんのお仕事にも慣れてきた。
そんな日の夕方。
いつもの様にメイク道具の片付けをしていたら。
不意に後ろに感じる違和感。
あぁ、大好きな匂い。
...え。大好きな...？
ダメだよ。好きになっちゃ。
そう心に蓋をして後ろを振り返る。
そこにはニコニコ笑っている貴方がいた。
『ねぇ...このあと暇？』
「ちょっと待ってくださいね。...いえ、なにもないです。どうかされたんですか？」
「亜嵐さん。」
『い、いやぁ、ご飯...行きたいなぁ...なんて笑』
「え、私とですか？」
『Aちゃん以外いないでしょここに笑』
「でも...。」
『いーのっ！暇でしょ？いこ！ねっ？』
返事もろくに出来ないまま腕を引っ張られ
痛いです...と言えば
えっごめん...とシュンとしたお顔でそう言ってくるもんだから
思わず笑ってしまった。
亜嵐さんのみみが
赤い気がするのは...気の所為...だよね。
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作者名：白濱蜜柑 | 作成日時：2018年11月8日 20時
