Colorful (ページ3)

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30分で着く道のりをのーんびりのーんびり歩いて
1時間程かけてようやく事務所に到着。

ん？入り口に誰か立ってる。
やば、ユキ姉！怒ってるー笑

ユ「あ！やっと来た！遅いわよ！
心配したでしょー！」

「春だから」

ユ「うん。意味分かんない。まったく！
それより待ってるから早く行くわよ！」

警備員さんに挨拶して中に入り、余程待たせてしまったのか、早足で社長室へ向かう。

ユ「私、資料コピーしてくるから先に入っててね」

着く手前でそう言われ、コクンと頷き
部屋の前で一旦深呼吸。

いつも通りノックをせずに扉を開ける。

「じぃじ、話ってな…に…」ﾊﾟﾀﾝ

え、誰？めっちゃ人いるんだけど。
部屋間違えたか？

ドアノブを握ったまま頭の中をフル回転させて
今見た状況を理解する。

すると、資料を抱えたユキ姉が帰ってきて、

ユ「はぁ、あんたまたノックなしで入ったでしょ笑
ほら、固まってないで行くわよ。失礼します」

さっきの気まずさから、ユキ姉の背中に隠れて
ずっと俯いて歩いた。

し、視線が痛い…。
こんなに人いるって聞いてないんだけど…

ちらっとユキ姉の背中越しに確認。

1.2.3.4.5…7人もいるし。
しかも全員男だし。なんなの。

急に呼ばれたのと、男7人が目の前にいる事に
若干の怒りを感じ、ついじぃじを睨んでしまう。

ユ「こら、睨まないの。ほら、大丈夫だから
出ておいで」

コソっとユキ姉が話かけてくるが、
怖いから嫌。という意味を込めてユキ姉の洋服を
ぎゅぅっと握る。

？「そのままでいいよ笑無理に連れて来たからね笑
A、ちゃんと聞いてね」

？「ええんですか？ジャニーさん」

あ、関西弁。
少し混乱した頭でもはっきり聞こえた声。

あ、そうそう。私のじぃじってジャニーさんです笑
まぁ、本当のじぃじじゃないけど。
この話はいつかね。

ジ「いいんだよ。それじゃ、さっそく話すよ」

私が、人生で初めて大声を出すまで 5秒前。