Colorful (ページ11)

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村上さんに促され、最初に口を開いたのは…

黒「おりぇ……俺は、横山裕です。本名は候隆言います。えっと、よろしく」

紫「初っ端から噛んでどないすんねん笑」

村上さんに笑われて、うるしゃい！と更に噛んでしまってる色白で唇ぷるぷるな横山さん。
名前、２つあるんだ。すごいなぁ。

赤「…渋谷すばる」
すっごいシンプルに名前だけ言った身長が低い人は渋谷さん。

黄「錦戸、亮。です」
泣きぼくろが特徴で強面な錦戸さん。

この３人はちょっと怖いなぁ、どうしよ….。
あんまり歓迎されてない感じ、かな。

橙「大丈夫？あの３人、人見知りやねん笑」

青「そうなんよー。でもな？渋やんとか慣れたらめっちゃおもろいで笑横ちょはすぐ照れるし、亮なんかあんな顔して寂しがり屋なんやから笑」

私が不安なのを感じ取ったのか、丸山さんと安田さんがこそっと教えてくれた。

黄「あっ！章ちゃん！変なこと教えんといて！」

そんな安田さんに気がついたのか、慌てた様子でこっちに向かってくる。

どうやら、２人が言ってることはあながち間違ってなさそう。

そう思って少しほっとした。

紫「ホンマにお前らは……。えぇ年こいて人見知りってなんやねん！はよ治せや！」

赤「うるさいわ！ゴリラのくせに！」

紫「関係ないやろ！」

ってか、私も自己紹介しないとだよね……。

ワイワイ騒いでる皆に圧倒されて、危うく忘れるとこだった。
でも、なんて切り出せばいいんだろう。
そう悩んでたら、

橙「ちょっと！Aちゃんの自己紹介まだやんか！静かにして！」

丸山さんがそう言うとピタっと静かになって注目する。

名前知ってるならやらなくてよくない？と屁理屈思いながら、勇気を出して口を開く。

「……えっと、あ、天羽、A…です。よ、宜しく、お願い、します…」

緊張しすぎて、途切れ途切れだし声も小さくなってしまったけど、皆さんは優しく笑ってよろしく！と言ってくれた。

いよいよ始まります……。