ラストサマー

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アヤミ「Aちゃんは臣といい感じじゃん」


『え？臣くんと？いやいや、別にそんなんじゃないよ』




またまた〜ってアヤミちゃんはニヤニヤしながら私の腕を小突いた。アヤミちゃんとミクちゃんってこういう所そっくりかも。




ミク「でも臣くんかっこいいもんね〜もう臣くんにしちゃえば？」


『しちゃえばって…』


ミク「…アヤミちゃんは隆二くん狙いなの？」


アヤミ「え！？んなわけないじゃん！あんなヤンキー無理だって」




そう言って急に立ち上がってクーラーがついているのに何故か窓を開けたアヤミちゃん。どう考えても怪しい。

そうか、アヤミちゃんは今市君のことが好きなのか。
なら私は邪魔しないように気をつけないといけないな。





きっと私と今市君をくっつけようとしているであろうミクちゃんは複雑そうな顔を浮かべていたが、見なかったことにしておいた。




ミク｢どうする？お風呂入ってから行く？｣


『これから花火でしょ？臭くならない？』


ミク｢あ、そっか｣


アヤミ｢私、シャワーだけ浴びてくるー、汗かいたし｣


『はーい』






私は花火が終わったらゆっくりお風呂に入ろう。




それから集合時間に待ち合わせ場所へと向かうと既に男子達の姿はそこにあって私達の方を見ておせーよと口々に文句を並べた。




アヤミ｢あんた達が早いだけでしょ！
臣と健ちゃんは？｣


隆二｢まだ来てないよ｣



今市君がそういったタイミングで、向こうの方からおーいと声が聞こえそちらを見ると健二郎さんと臣くんがこちらに手を振って歩いてきていた。




健二郎｢すまん、遅れたわ｣


隆二｢大丈夫大丈夫｣


アヤミ｢…健ちゃんにはおせーよって言わないんだ｣




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