ゆらり夏の日 (ページ9)

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そして今更自分がメイクをいつのまにか落とされてたり、服がいつのまにかパジャマに着替えてたりすることに気づく。まぁまぁ恥ずかしいのでは？この状況……
というかパジャマに着替えてるって何？

胸に下着の圧迫感がないのは何？私脱いだっけ？取れてるだけ？
それとも──────────

「先輩」

「ん？」

「わたしの服替えました？」

「あぁ、」

めちゃくちゃ汗かいてたし一日着てたの汚いから下着とって服替えといたよ、ついでにタオルで顔と体も拭いといたからねってなんとなしに言う。
──────────？？？？

「まってください下着とってってなんですか？」

「嫌なんちゃうの？圧迫されんのは」

「いやいやそういうことじゃないんですよねぇ」

「成長したなぁAも」

「見たことないくせに」

「昨日の夜見た」

「最低……」

無理だ。なんでそういうこと簡単に出来ちゃうのかなぁほんとに。貞操観念終わってるの？体拭いたっていうのにも限度ありますよね？普段から酔った女の人にこういう介抱のしかたしてるんだろうか、あわよくば抱いちゃったりしてるんだろうかと思ったらまた悲しくなってきた、二日酔いで頭が痛い。

「でも起きひんかったし」

「起きなかったらいいんですか？」

「なるべく見いひんようにはした」

「嘘つき」

声を荒らげてしまった。金子先輩はちょっとびびって首を傾げる。
はずかしい、たぶん何の変哲もない地味なのつけてたんだろうなぁ、こういう日に限って。そもそも先輩に身体を見られる機会なんて付き合ってる時にも一切なかったのになんで？なんで先輩は私にそんなに優しくするんだろう？なんで暇があればうちに来るんだろう？

………………どうせまた、他の女がいるくせに。