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侑司くん、遅いなぁ。


今日は侑司くんは外野手会!!って言ってたから、遅くなるのはわかってたんだけど。こんなに夜遅くまで帰ってこないと、ちょっと心配です。LINEで連絡できることにはできるんだけど、────────実を言うと、数時間前から既読がつかない。

何かないかなぁ、もしかして、女の人と……なんて、


少し心配になる。





先に、寝ようかな。







その時、チャイムを鳴らす音がする。



「侑司くん?」


「……A、」


「え?ちょっ」


「飲みすぎた」






いや、わかる。飲みすぎてるよね。確実に。

顔真っ赤だし、ふらふらだし!侑司くんらしくない。




「気持ち悪くない?」


「……多分大丈夫やけど」


「気持ち悪いって感じじゃないね、酔ってるだけかな」


「A」


「ん?」





うわ、めちゃくちゃお酒臭い。
正直あまり抱きついて欲しくはなかったけど、仕方ないや。
早く着替えてお風呂はいって寝てもらわなきゃ────────




「心配してくれてた?」


「え?なんで、」


「LINEしすぎ」


「え、いやそれは」




確かに、してたけど。改めて本人から言われると恥ずかしいものがある。
心做しかニヤニヤしてるし、お酒入ってるんだからこれ以上だるく絡んでほしくなかった。私だってもう眠いんだからね!



「女の子と遊んでるとか心配してた?」


「……してない、し」


「ほんま?」


「侑司くんは、私だけでいいでしょ」





私以外必要だとか言い出したら、もうどうすればいいんだか。

でもそんな軽率な一言が、お酒のたっぷり入った侑司くんのなにかを目覚めさせてしまったようで────────







「俺も、お前以外要らん」





また、眠れない夜になりそうです。

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ちゃみ - お話惹き込まれて一気読みしてしまいました…!ドストライクで凄く好きです。素敵なお話をありがとうございます。いつかまた更新されることを願っています! (2021年5月6日 0時) (レス) id: d0e9746bc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2019年7月24日 22時

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