命令 ページ2
Noside
??「“命令”する。起きろ、暗殺人形」
“命令”という言葉で自然と少女の瞳が開く。
無数の鎖に体を縛られ吊るされている少女は虚ろな目で言葉を発した男の方を見る。
男「お前に任務を与える。とある学園に通う“異能”を持つ学生を全て殺せ。分かったな」
男が指を鳴らすと身体中に巻かれていた鎖が消え少女は吊るされていた場所から落下した。
『畏まりました、ご主人様』
男「“命令”を遂行出来たらご褒美をやろうな」
男はそう言うとニヤついて少女の胸を鷲づかんだ。
『……………はい、ご主人様』
男はニヤつきながら少女の服の中に自分の手を入れる。
男「それとも今此処でスるか?」
男が少女に覆いかぶさろうとした瞬間、男はその場に崩れ落ちた。
??「さっさと行け。その男はそのうち起きる」
『畏まりました、ご主人様』
少女はそう言うとその場から消えた。
??「おかえり、大丈夫?嫌な事されてない?」
『されてない。胸を揉まれただけ』
??「されてるじゃん。殺そうか?そいつ」
少女は場所を変え、映し出された男と話していた。
『セラうるさすぎ。また私が折檻部屋連れてかれるじゃん』
セラフ「そりゃ煩くだってなるよ!大事な幼馴染がこんなにボロボロにされて黙ってられる訳ないじゃん!」
幼馴染、少女の心にその言葉が響いた。
『………………私の今度の任務ね、セラの通ってる学校の異能を持ってる生徒を全員殺せって言われたの』
セラフ「それって………」
『私は命令には逆らえない。だからもし私が殺しそうになったら容赦なく私の事殺してね』
少女はそう言うとセラフの次の言葉を聞かずに通話を切った。
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作者名:エリス | 作成日時:2023年8月14日 21時