Like a fairy tale... (ページ8)

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side cn

(、、、、ここはどこ？、、)

あの後、山田さんに部屋に連れてかれて、ピンクの石を強く握れって言われたから握って、、

っ、てゆーか、手も足も口も動かない。拘束されてるわけじゃないのに。

見えているのは真っ暗な部屋。
左の窓のカーテンは少し空いてて、綺麗な満月が出てる。

その満月が僕を照らした瞬間、僕の前に女の子が現れた。魔法みたいに。

「ユーリ、あなた、自由になりたい？」

その女の子が僕に聞くんだ。僕は目しか動かないのに。

「このままだと、ただの人形のままよ？」

人形、、そっか。
動かない身体。
僕を照らす満月。
目の前の女の子。

よく見たら、着てる服だって違う。

ここが、仮想世界だとして、山田さんたちのように、おとぎ話が繰り広がってるんだとしたら。

僕の世界は、操り人形(ピノキオ)だ。

手も足も口も、魔法をかけてもらえないと動かない。

まるで、現実世界を生きていた僕みたいだ。

"お前は俺の人形なんだから"

ああ、僕はあの人から離れたくて、何もかも捨てたくて頑張ったのに。

この世界でも、僕の人形の日々は続くのか。

動かないはずの口が、自分で自分を嘲笑うかのように動いた気がした。