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賭け ページ8
金曜日の夜 翔に１通のラインを
いれた
(明日話がしたいです
13時に会社の側のハンガーやさんで
待ってます
少しでいいので話がしたいです
遅くなっても待ってます)
既読にはなったけと返事は来ない
この先雅紀と拓未と幸せに暮らして
行くためにも私が変わらないと
ちゃんとお別れをして
上司も部下に戻って
仕事だけの関係に戻りたい
なんてのは建前
心の奥底には
まだ翔を思う気持ちがある
抱かれたいと思ってる私がいる
あわよくはそのままホテルに行っても
いい
どっちに転がっても
全ては明日で決まる
ベッドに入って雅紀の腕枕で
横になっても どこか違和感を感じる位
今の私の心の中には翔しかいなかった
土曜日 朝ごはんを食べて
雅紀と拓未は出掛けた
雅紀
「A〜 楽しんできてね
ゆっくりしておいでよー」
笑顔で出ていく二人を見送って
私も支度を始めた
シャワーを浴びて
髪を巻いて
化粧をして
翔からもらったピアスとネックレスを
身につけた
結婚指輪………
今日は雅紀の妻の私より
翔を求める私が勝っている
鏡台の引き出しに結婚指輪を外して
しまった
ウインドウショッピングする気にも
なれない私は
まだ連絡した時間よりはるかに早いのに
お店に着いて待っていた
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作者名：ゆふり232425 | 作成日時：2017年8月20日 15時
