今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:12,126 hit
小｜中｜大
理解不能 ページ17
いわれるがままに車をおりて
車のナンバーを隠した翔が
今の現実をうけいれられない私の
肩をそっど抱いて
入り口に誘った
扉を開ければ
見慣れた急勾配の階段
翔は何のためらいもなく
階段を上りチェックインをする
１歩を踏み出せない私に気づいて
翔
「早くおいで 飯食おうぜ」
っていいながら さっきコンビニで
買った袋を見せた
どうしてここでご飯？
そっか
人前で取り乱す私が恥ずかしいから？
嫌だ別れたくないってすがる私が
恥ずかしいから？
翔
「はやく 腹へったよ」
その笑顔の真意を理解できないけと
まだ一緒にいる時間が出来る
靴を脱いで
急勾配の階段を登って
差し出された翔の手を掴んで
部屋に入った
翔
「弁当あっためる？
まだほんのり暖かいけど」
「あ 暖かいならいいよ」
翔
「じゃ食おうぜ あ どっちかいい？」
「じゃ じゃあこっちにする」
親子丼をもらって
二人掛のソファーに座って
コンビニ飯もうまいだろ？
なんてごくごく当たり前の会話を
翔は続けた
本当はご飯なんて食べたくないけと
翔の手前 無理やり押し込むように
味なんか全然わかんないままご飯を
食べた
翔の意図がわからないまま
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆふり232425 | 作成日時：2017年8月20日 15時
