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終わり ページ43
A
もう逃げられないってこの事だ
さっき翔から愛してるって言われた
ばかりなのに………
携帯のアドレス帳から翔の名前を
検索して通話のボタンを押した
電話に出ないでくれます様に
そんな願いもむなしく
「もしもし？A？どうした？」
翔は電話に出てしまった
「もしもし？ごめんね 今大丈夫？ 」
今は無理って言って
後でかけ直すとか言って
でも 翔は
「ん？大丈夫だけど
さっきも話したのにどうした？
寂しくなった？」
何を話そうか迷っていたとき
雅紀が私の携帯を取り上げた
「もしもし？翔さん？
Aの夫の雅紀です
単刀直入に言いますね
Aと別れてもらいます
っていうか元々俺のAだし
Aを誘惑してもてあそぶの
やめてもらえませんか？」
ストレートに雅紀は話をした
その後うんうんって翔の話を聞いている
ねえ何を話しているの？
翔は私と別れるの？
私が隠し切れなかったから？
その後雅紀が何を話していたのか
全く耳に入らなくて
ただただ涙が溢れてきて
気がついたら
雅紀が私の瞼にキスをしていて
雅紀
「もう泣かないで 全部終わったから」
終わったんだ
そっか
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作者名：ゆふり232425 | 作成日時：2017年1月16日 8時
