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隠し事 ページ1
A
体調はすこぶる悪い
微熱でだるいしずーっとムカムカしてる
でも妊娠は病気じゃないからと
自分に言い聞かせて雅紀のお弁当を
作った
会社いくの？って心配されたけど
悪阻がおさまるまで休む訳にも
いかないからって出勤した
いつもは何ともない車の芳香剤に酔って
グロッキーな状態で会社に着いた
臭いで酔うからマスクをつけて
会社に入るとそこには翔が
翔
「Aおはよう 風邪大丈夫？」
「おはようございます あ 昨日は
すみません」
翔
「なんか凄く顔色悪いけど」
もしかしたら翔 あなたの子供が
私のお腹にいるんだよ
言えるわけがない
パパが翔かどうかわかんないんだから
「微熱程度だから 大丈夫」
翔
「あんまり無理すんなよ」
まだ誰もいないことを確かめて
私を抱き寄せてくれた
「翔 ありがとう うん 元気貰った」
翔
「そっか？いつでもしてやるからさ
この位しか今はしてやれねーけど
絶対に別れるから待ってて」
「うん 待ってる」
翔
「よし 仕事仕事 俺もパワー
フル充電完了」
誰も幸せにならない妊娠
まだ産む決断も翔に話すことも
出来なかった
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作者名：ゆふり232425 | 作成日時：2017年1月16日 8時
