今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:29,074 hit
小｜中｜大
ぬくもり ページ32
家に着いたのは20時を過ぎていた
部屋には明かりがついている
翔に今着いたってLINEをいれて
車を降りようとしたら雅紀が出てきた
「遅かったね」
「あ ごめんね」
「心配しちゃうから遅くなるなら
連絡してよー」
「うん」
自然と差し出される雅紀の手
まだ翔の温もりを感じていたい
そう思った私は見て見ぬふりをした
「A 手 手」
雅紀がニコニコしながら
私に見えるように手を差し出す
この手を繋げば翔との一日が
過去になってしまう
でも私は雅紀の妻なんだ
第一優先は雅紀なんだ
翔を思いながら雅紀と手を繋いだ
「んもう Aったら
すぐに気づいてよー」
「ごめんごめん 謝るから
拗ねないでー 」
「後でたーっぷりお仕置きだよ」
にやっと笑うその顔は
きっと今晩抱かれる合図だ
さっきまで他の男に抱かれていたのに
「えー疲れてるもん 雅紀だって
ゴルフで疲れてるんじゃない？」
「それはそれ これはこれ
あ かあちゃんが明日店手伝って
欲しいって どうする？」
雅紀んちは中華料理屋をやってる
学生時代はアルバイトもさせてもらった
「いいよ ゆうちゃんとこも
たまには家族でのんびり
させてあげたいしね
そうならお風呂入って寝なくちゃ」
雅紀んちの家は弟が家を継いだ
結婚も私達より早くて赤ちゃんも
最近産まれた
「仕方ないなー お楽しみは明日で」
少しだけ救われた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆふり232425 | 作成日時：2016年7月8日 14時
