・錆兎 ページ2
(義勇視点)
墓の前でしんとした空気の中 , 錆兎が生きていれば_ 何て考えていると ,
" ... 俺は守られてばかりだ .. "
ハッと我に返る , "此処に錆兎が居る" なら謝らなければ , 来世までずっと後悔する事になる
『錆兎 .. 御免 , 俺がもっと強ければ _』
震える様な声でそう言い , 墓の方を見上げると _
目の前に半透明な錆兎が現れた。途端に生暖かい風がなびく。
其れとほぼ同時に錆兎の宍色の髪もなびいた ,
「 .. 義勇 , 久しいな 」
錆兎は眉を下げ , 微笑んだ。
昨期の謝罪の事を許してくれた様な .. そんな気がした。
『 錆兎 .. ! 』
そんな錆兎の優しさに胸が締め付けられ ,
_其れを錆兎の温もりで癒してもらいたい ,
_久しぶりに錆兎の宍色の髪をもっと近くで見たい ,
_何時もの様に頭を撫でて欲しい ,
と考えが及ぶ前に錆兎に抱き着いた。
.. と言うより , 自分が 言葉を放つ前に行動に移す 癖なのだろうか ?
この癖は 考えまで遮ってしまうのか ?
_否 , 考えを遮る程俺は錆兎の事を想っているんだ 。 .. 好きなんだ
そう考えが及ぶのに時間が掛かった。
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作者名:錆兎×義勇推し | 作成日時:2020年7月11日 16時