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tn side______
「「ルミエール国が鎖国？？？」」
昼ごはんの時間を遅くしてまで緊急招集された。
その原因はこれか。
gr「ルミエール国が鎖国しはじめた。」
sha「どういう状況なん？」
os「外部の国とのつながりをすべて断ち切った。入国も出国もできない、荷物の輸出も輸入もできない。あの国に連絡する手段もない。あの国の状況が全くわからないっていうこと。」
ut「それをしたらなんのメリットがあんの？」
os「おおかた、王族内で起こっている争いを鎮める狙いもあったんだろうけど逆効果だろうな。おそらく、あのパーティでの事件は外部の犯行ではなくルミエール国内での事件だったはず。王族同士の争い、もしくは貴族の反抗。だから鎖国するよりまず内部を洗うのが先のはずなんだけどな、何を血迷ったのか鎖国しはじめちまった。」
淡々とはなすオスマンとは対照的に険しい顔をしているのはチーノ。
つい先日ルミエール国での潜入任務を終え帰還した。
険しい顔をするのはチーノだけでなく、俺やオスマン・鬱・ショッピもそう。
頭をよぎるのはあの花のように美しいAお嬢様。
きっと王族の中で内乱があったとしても、彼女は一切関係なく戦おうとしないだろう。しかしその性格とは裏腹に一番巻き込まれてしまう人物だとわかっているからこそ、彼女が心配で仕方ない。
gr「今、別ルートでルミエール国の内部の様子の探りを入れている。でも通信手段なんかもすべて断たれてしまっているから定期的な報告はあがってこない。無事にそいつが帰還するのを待つだけなんだ。」
この会議室にいないのは暗殺部隊のゾム、兄さんだけ。兄さんは長期任務で常にここにはいないから可能性としては低いがありえるのはゾムだろう。
gr「割と友好的な関係を築いていたからこそ心配にはなるが、何かあった時の為にまずは日頃の訓練をおろそかにしないように。あの国が我が国にとって脅威となりうる可能性があれば手段を択ばない可能性はある。」
ut「グルッペン、それって…」
gr「戦争する可能性も十分にあるってことだが？」
ut「そうだよな･･･。」
os「まぁ、まずはやつが無事に帰還することを祈ろう。ネガティブになりすぎるのはよくないめう。」
tn「オスマンの言う通りだな。」
自分に言い聞かせているのもあるが。
あの花で溢れた綺麗な国が闇に堕ちていかないことを
ただひたすら祈るしかなかった。
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作者名：Loulou | 作成日時：2022年9月22日 21時
