その少女、参戦 ページ1
視聴者side
私は所謂実況者、というものにハマっている。
今日も動画サイトで好きな実況者さんのチャンネルをチェックし、新着動画を目にする。
「その少女、参戦…?」
参戦、ということは新メンバー?
でも少女ってことは女の子だから違うかな。
TRPGのシナリオの名前?
でもスプラトゥーンって書いてあるよな。
色々な仮説を立ててみるもなんとかは一見にしかずというので、取り敢えず動画を開く。
2年越しのスプラトゥーン動画に心を踊らせ、再生ボタンを押す。
『スプラトゥーン2!やっていくぜ。』
聞こえてくる推しの声。
『どうも、ゾムです』
『ガヤ担当のツッコミの方、トントンです』
『ガヤ担当のボケの方ですコネシマです』
あれ、ナワバリじゃないな、なんて思いながら見ていると同じ事をシッマが言う。
『あれ、今日はバトルのとこやないん?』
『ほんまや、なんか的みたいなのあるで!』
『実はここ、試し撃ちが出来るとこなんです』
おぉー、と動画の彼らとほぼ同時に声が出る。
『えーとですね、僕ー、まあだいぶ前にスプラトゥーンやってたわけじゃないですか』
『おん』
『だいぶー、その、まあ上手くはなくてですね』
『まあ確かに普通のFPSの動きではなかったよな』
練習でもするのかな、と思ってみていると、
衝撃の発言が飛び出してきた。
『そこで今日は!上手くなるために!
助っ人もとい新メンバーを連れてきました〜』
『おぉ〜!』
『誰やろな〜!』
やっぱりか、と思いつつどんな人かと想像を膨らませる。
ショッピくんが来た時みたいに連れてきたゾムの後輩かな、と結論付けたところで、衝撃が走る。
『どうもー、はじめましてぽんずといいます〜』
なんと、その子は、
『な、なんで!』
『なんでお前が居るんや!!』
女の子で、
『もといトントンの妹です〜。お見知り置きを〜』
トントンの妹だというのだった。
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作者名:杠 | 作成日時:2019年1月24日 17時