5piece ページ5
「あ、ありがとうございます…」
いのちゃんは困惑しながらもその人からハンカチを受け取る。
一方俺はこの女性が気になっていた。
どこかで会ったことがある気がする。
しかもただ出会っだけの人ではないような気がした。
何か大切な思い出を、この人と一緒に…
だめだ、思い出せない。
今日は思い出せないことばかりで苛立ちを覚える。
もうこの事は忘れてしまおう。
夢で見たあの人のことも、もうなかったことにしよう。
たかが夢、されど夢なのだから。
「あの、ありがとう…」
「とんでもないです！…たまたま通りかかっただけなので」
「あなたのお名前は…？俺、有岡大貴っていいます。この人は伊野尾慧」
その人は一瞬悲しそうな目をした。
名前を名乗ることができないのだろうか
こんな人たちには教える価値がない、とか？
「そうですよね、名前ですよね。(人1)(人2)っていいます。…はじめまして」
勘違いだった。
まあ、さすがにそんな人ではないだろうなとは思うけど、
あの悲しそうな目は何だったんだ？
(人1)さんは何かを言いたそうにこちらを向いた
そしてしばらくすると口を開いた。
「あ、あの！」
「はい？」
「(人2)ー！(人2)ってば、ここにいたの？あれ、こちらの方たちは？」
「ゆ、侑李っ」
侑李…
「女子みたいな名前だねっ大ちゃんっ」
この人は…
「いのちゃん、いくら小声でも失礼でしょうが」
「大ちゃんも思ったでしょ〜」
図星だった
しかも見た目も、目がくりっとしていて…
小さい。
「あの、すみませんそろそろ帰りますね。」
「(人2)が迷惑かけてすみません〜」
「いや、助けてもらってありがとうございます」
「では！(人1)さんっ」
(人1)さんと侑李という人はこの場を去った。
…ん？
.
「いのちゃん、手に持ってるもの、それは何？」
「…ハンカチです」
「誰のですか？」
「…(人1)さんのです」
返さないと、うん。
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次の話でとあるシリーズのコラボ企画を立てました。
物凄くどうでもいいんですけど、誰が出てくるかヒントを…
主人公ちゃんじゃなくて、JUMPじゃないお方です。
以上！自己中でした←
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作者名：白雪姫 | 作成日時：2016年8月11日 15時
