第一話 ページ3
────────現在
お昼時、食堂はたくさんの生徒で賑わっている。
「Aっ、行くよ!人気メニューが売り切れちゃう!」
「早く購買部に行かねーとデラックスメンチカツサンドが売り切れちまうんだぞー!!」
『待ってー』
姉のユウに手を引かれ、グリムに急かされお昼を迎える。
いつも通りだ。
───────そのはずだったのに
「あっ、待ってたよぉ小エビちゃーん!」
「お待ちしておりました、監督生さん」
私達は、食堂でフロイド先輩、ジェイド先輩に迎えられた。
………正確にはユウが、だ。
「先輩方、ありがとうございます!待たせちゃいました?」
ユウの問いかけに、フロイド先輩方は嬉しそうに微笑んだ。
「ぜーんぜん、小エビちゃんのためならいくらでも待てるしー」
「僕達が監督生さんを待ちたかっただけですから」
先輩方とユウは話に花を咲かせ、とても楽しそうだ。
この世界で黒髪黒目は珍しい。それに加えてユウの名前を知っていた先輩方は、すぐにユウを恩人だと気づいた。
恩人と言われ、感謝されるユウが羨ましくないと言ったら嘘になる。感謝されるために助けた訳では無いと言うのに………
『…先に、購買部行ってくる』
「えっ、A?」
先輩方とユウだけの楽しそうな空間に、いたたまれなくなった私はグリムを引っ張ってこの場から走り去った。
胸が少し痛む。
気にしないふりをして、また走り出した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ユウ - 続き楽しみです (2022年3月20日 9時) (
レス) @page9 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!これからも、少しずつ更新頑張ります!! (2021年10月2日 8時) (レス) id: 9b0b978df4 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月30日 2時) (レス) @page9 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - 猫田さん» そんな風に言っていただけて、とても嬉しいです!これからも頑張ります!! (2021年9月22日 22時) (レス) id: 9b0b978df4 (このIDを非表示/違反報告)
猫田 - こんないい作品に出会えて嬉しいです！更新頑張ってください！ (2021年9月22日 16時) (レス) @page9 id: 7820b61858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここあ | 作成日時：2021年7月21日 22時
