No27 ページ31
〜ASIDE〜
遂に悟の家に来てしまった。
五「ここの25階が僕の家だよ」
A「ここ?!
っていうか自宅来たの初めてかも」
五「僕も誰かを家に上げるのはAが初めてだよ」
A「////」
エレベーターで最上階の25階へ上がると、そのフロア全てが悟の家になっていた。
そして、そこから見える都内の夜景は格別だった。
A「き、綺麗」
五「可愛いね
A、先にお風呂に行っておいで」
A「あ、うん。
ありがとう」
五「お風呂上がったら、この部屋着使ってよ。
僕のだからAには大きいかもしれないけど(笑)」
広すぎる浴室で入浴を済ませた後、彼が貸してくれた部屋着に着替えた。
五「いいね〜、彼シャツ(笑)」
A「ほんと、大きいけど////」
五「僕も入浴済ませてくるよ。
疲れてると思うから、先にベッドに入ってていいからね」
A「うん////」
彼は浴室へ行き、私は窓際へ歩み寄った。
自然と、先ほど見た夜景を改めて眺めたいと思った。
そこに映る沢山の光は、とても小さく見え、そして1つ1つが輝いていた。
しかし同時に、この輝く光1つ1つに生きている人々の命があることを感じた。
私はここにある命を、時に無作為に、時に選別して救わなければならない。
つまり、救えない命もあるということだ。
1人で全世界の人々の命を救うことなんて不可能に近い。
考えてみれば当たり前のことなのに、なぜか急に悲しくなった。
A「…」
五「まだ起きてたの?
考え事?」
気がつくと、私の背中に触れるくらいの距離に悟がいた。
A「うん、この夜景を見ながらね」
五「僕もこの夜景を見て、悲しくなる時があるんだ。
この中に、僕が救えない光があることを思うと、胸が痛くなる。
でもその度に、こうした光を1つでも多く救えるよう強くなろうと思えるんだ」
私が悟の方を見ようとした時、後ろから優しく抱きしめられた。
五「残酷だよね、呪術師って職業は」
A「…」
五「それでも僕は今、とても幸せだよ
Aと一緒にいることができているから」
そう言って彼は私に優しくキスを落とした。
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妄想girl(プロフ) - コメント頂きありがとうございます!現段階では五条オチか恵オチか決まっていませんが、片方だけが極端に可哀想な形で完結することだけは避けたいと思います(笑)応援して頂き誠にありがとうございます! (2021年9月27日 0時) (レス) id: 59374f635e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年9月26日 23時) (レス) @page40 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妄想girl | 作成日時:2021年9月1日 0時