【女子限定】キュンキュンしちゃってください★ミ (ページ3)

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３．クールな幼馴染にキュン？　　萌えキュン度★☆☆ ページ3

私の母は、酒豪かつギャンブルが好きでよく借金を作っていた。

父はそんな母を見て、だらしないとかダメだとは思わなかったようで

母の豪快で真っ直ぐな生き方に惚れていたよう――。

　
☆

私が高校生になる頃、母はアルコール漬けになって他界した。

父は仕事で福島に２，３日泊まりでいっていて、東日本大震災で死んだ――。

特に親戚もいなくて、天涯孤独になった。

哀毀骨立の状況になり、ひとりでわんさか泣いて

その時に幼馴染のベッグが私の頭をやんわりと撫でてくれた。

その時に青いスニーカーが見えた。

「俺、Aのこと死んでも守ってあげられるよ」と言った。

☆

母が残した借金は、不幸を呼んだ。私はやくざのような借金取りに

薄汚い倉庫に連れていかれ、暴.言や暴.力をいくつか――。

あの時のようにわんさか泣いていると、ある靴音がした。

それと同時に私に対する攻撃もピタリとやみ、場が静寂した。

見覚えのある青いスニーカーが、私の眼前に見えた。

「何泣いてんだよ。ちょっと遅れたけどさ、お前は俺に守られてるから安心しな」
「ベッグっ」

安堵し、抱き着こうとすると、ベッグはそれをするりと抜けてしまった。

「俺にかまってほしいの？
　ちょっと待っててくれない？すぐ相手してやるから」