【女子限定】キュンキュンしちゃってください★ミ (ページ2)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:4,683 hit

２．イケメン彼氏はいかが？　　　萌えキュン度★☆☆ ページ2

高校生になって、親の目が少しだが緩んできた。だから、

夜、友達を連れて電車に乗りネオン街へ遊びにいった。

昼は名門高校の制服をまとっているが、

夜になれば流行ファッションをまとったひとりの女だ。

　
次から次へとひとりずつ友達が帰っていき、ついにひとりになった。

私はまだ眠気を催していないし、もう少し夜遊びをしていても大丈夫だ。

「もし、お嬢さーん」ふと声をかけられた。
「ん？」
「ここ、たっくさんお金貰えてイイ所よ。寄っていかないー？」

中肉中背男が指さしたのは、いわゆる淫売ホテルだ。

売春はそんなに好きじゃないけど、彼氏と遊ぶお金が切れてきたから

相手にされないかもしれないし――。

(一儲けしちゃおうかなぁ……。)

「いいよ。そのかわり、４時間が限界だからね」
「はいはーい」

中肉中背男に手首をつかまれて、案内された。

その時だった。

「ちょっと待ちなよ」

肩をぐいとひねられた。

「そこのお嬢さんは、お前等みたいなホテルのレベルじゃない。
　淫売させるなら、こっちのプレミアムホテルだ」

白いスーツに身をまとったベッグがいた。

白を貴重とした一流物の高層ビル(ホテル)を指さしていた。

ベッグを含め、その全てを見て一瞬目が丸くなった。鳥肌がたつ。

「ベッグさん!? とんだご無礼を。申し訳ございませんでしたっ」
「下がれ。違う女を捕まえるんだな」
「はっ」

中肉中背男は、さっきの態度とはうってかわって

身(肩幅)を狭くして目の前から姿を消した。

☆

私はあっと言う間に、指さしていたホテルに連れていかれ、ベッグとふたりっきりになった。

そこは暗い部屋で、高く、ネオン街を見渡せる程だった。

「な、なんでベッグがここにいるの？」
「親父が経営してんの、ここ。
　それよりさ――」

ベッグが私の動きを封じるために、手首をつかみ壁に固定した。

顔を近づけて、私と目をあわせようとしていたが、

私は恥ずかしがってまともに凝視できずに視線を泳がせていた。

「A、俺の女だって自覚してる？」
「え――？」
「さっきみたいな事があったら、俺Aから目ェはなせねぇんだけど」