No.003 ページ5
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Aside
変わらない黒髪、変わらない横顔、相変わらずのピアス、相変わらずのネックレス。
何もかもが、数ヶ月前の気持ちを甦らせる。
一瞬で思い出すあの一週間の記憶に、目眩がした。
「────────継続で来ました、高校3年生の川村壱馬です。よろしくお願いします。」
泣きそうになって、やっぱり、私の運命の人はこの人だって思った。
あの時は、次にここに来る時はいい人を見つける。そう言ったけど、やっぱり、やっぱ私の運命の人は、好きな人は、この人なんだ。
『会い、たかった、』
震える声で絞り出したその声にこっちを向いた彼は、想像してた笑顔を遥かに超えて優しく笑った。
壱馬「久しぶりやな」
久しぶりの関西弁、久しぶりのその声、あぁもう、ダメだ、私、他の人なんて見れない。好き。
みか「私も壱馬くんに会いたかった!前回の時めっちゃカッコイイって思ったの!」
壱馬「ほんま?笑…ありがとう」
頑張ろう。きっと今回も、強敵ばっかだ。
始まったトークに付いていくのに必死になる。
樹「壱馬さん引きずってないんですか?」
壱馬「いや、だいぶ引きずったで笑」
陸「やっぱりそうだよねぇ」
壱馬「でも、今ひなの幸せそうやからむしろ清々しいわ笑」
特別編でやっていた夏喜くんとひなののデートは幸せそのもので見てるこっちが幸せになったもんなぁ。
壱馬「今回は、広い視野で頑張ろうっておもってる」
みか「じゃあ頑張ろう〜!」
なな「今回こそは成立したい!」
『それはめっちゃ分かる笑』
大樹「間違いないね笑」
陸「あ、旅のしおり」
スタッフから渡された旅のしおりを、壱馬くんが受け取った。
壱馬「“旅のしおり ルール 旅の最終日にカップルとして成立したら旅は終了。カップルになれなかった人は次の旅を続けるかどうか選べます。”」
樹「ここは毎回一緒っすよね笑」
壱馬「まぁな笑」
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RAN - はじめまして!前作からずっと楽しく読ませていただいてます!続きとても楽しみにしてます!頑張ってください!応援してます! (2021年4月22日 23時) (レス) id: 6f1a5651d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2021年2月5日 22時