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No.010 ページ12

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観覧車に乗って隣同士に座ると早々に樹くんが話し始める。




樹「どんな人が、タイプ?」

『タイプ?』

樹「うん。聞きたい。」

『理想は、同い年で、』

樹「同い年なの?」

『うん。気使わなくていいから』

樹「…性格は?」

『大人っぽい方がいいなぁ。あ、でも大人っぽすぎるのはちょっと嫌かも。』

樹「なるほどね」

『大人っぽすぎると、常に頑張らなきゃだから、頑張ってない普通の時とかでも好きでいてくれる人がいいなぁって思う』

樹「うん、分かる」

『樹くんは?』

樹「俺はね、…Aちゃんが、どタイプだった。」

『…え?笑』

樹「Aちゃんみたいな子が、俺は好き」




《井上:おいいいい!!!!!!!》
《鷲尾:こんなの好きになっちゃうよ!!!》




『ふふっ、えぇ、なんか樹くん思ってたキャラと違くてびっくりしてるんだけど笑』

樹「え、どんなキャラだと思った?笑」

『もっとクールなイメージ笑』

樹「…実は言うと普段全然喋んないんだよね」

『え、そうなの?』

樹「でも、相手がAちゃんだから、頑張って喋ってる…笑」

『えぇ〜そうなんだ』

樹「うん、めっちゃ頑張ってる笑」




そんなことを話していると、頂上へ。




樹「…一目惚れってさ、」

『…うん?』

樹「Aちゃんは、信じる?」




一目惚れ、信じる。信じるよ。だって、私も壱馬くんに一目惚れしたんだもん。


それに前回のあさみちゃんと北人くんはお互い一目惚れ同士だったし。

後で聞いた話だけど、夏喜くんとひなのちゃんも一目惚れだったらしいから、一目惚れは、




『信じるよ』




真っ直ぐそう樹くんの目を見て言えば頷く樹くん。




樹「俺も、信じる。」




観覧車がテッペンを通り過ぎてもうすぐ地上に戻る。

景色が綺麗でずっと外を見ていたくなる。

今、壱馬くんはみかちゃんとどんな話をしてるんだろう。




樹「夜、何するんだろうね」

『確かに!言われてないよね』

樹「もし一緒にご飯食べれたらさ」

『うん?』

樹「隣、座りたい。」

『…となり、』

樹「…だめ?」

『んーん、座ろ』




ダメなんて言えないし、言うつもりもなかった。

よかったと照れたように笑った樹くんに、胸が少し高鳴る。







地上は、もうすぐそこだ。




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RAN - はじめまして!前作からずっと楽しく読ませていただいてます!続きとても楽しみにしてます!頑張ってください!応援してます! (2021年4月22日 23時) (レス) id: 6f1a5651d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラベン | 作成日時:2021年2月5日 22時

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