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休んでいると息苦しさがいくらかマシになったので、部屋の中を見て回る。
部屋の構造は下と大して変わらない。円形で、床は木製。下と違うのが、天井が無いこと。
かつては綺麗なガラス張りだったのだろうが、今はほとんどが無惨に割れてしまって、残された骨組みでさえも、ボロボロに崩れ落ちている。
壁際には、本棚や何かの器具が並んだ棚が据えてあり、近くに寄ってライトで照らすと、その全てが綺麗に掃除されているのが分かった。
床を照らすと、ガラス片や、骨組みの残骸も無い。ミクが掃除してくれているのだろうか。
本棚には宇宙や星関連の本が並んでいる。その中に、一冊だけ背に何も書かれていない、本を見つけた。
抜き取ってみると、それは、赤い表紙に金字で大きく4、と記された分厚い大判サイズの本だった。
表紙を開くと、見返しに1枚の写真が貼ってある。
それを見て、わたしは目を見開く。目の前が急に真っ暗になったようだった。
「星奈…？」
その写真には、桜の木の下で、中学の制服を着て無邪気に笑うわたしと星奈が写っていた。
どうしてこの写真がここに？
心臓が暴れだして、呼吸が早くなる。
この写真は部屋のクローゼットの、奥の奥にしまっていたはずなのに、と。
「う…あ、」
言葉にならない声が、勝手に口を出ていく。酷い耳鳴りがして、頭がズキズキと痛んだ。
とりあえずイスにもう一度座ろうと踵を返すと、その時、建物が大きく揺れ出した。
とてつもない横揺れに、思わず体勢を崩して、受け身も取れずに転ぶ。その時に、床で胸をしたたかに打って、息が数秒できなくなり、呻いていると、上で何かが軋むような不吉な音がして、顔を上げる。
しかし、真っ暗で何も見えない。
嫌な予感がして、転がるようにその場を逃げると、ついさっきいた場所に、何かが落ちてくる音がした。
咄嗟に顔を腕で庇うと、瞬間後に、身体中に鋭い痛みが走る。
身体中の鋭い痛みと胸の鈍い痛みに、横になって喘いでいると、いつの間にか揺れがおさまっていた。
自分が今どういう状態なのか分からず、混乱する。さっきの揺れで方向感覚も麻痺してしまった。スマホは転んだ時に、手から飛んでいってしまったようだ。
とにかく姉やミクのことが心配なので、下に行くために、壁を支えにして立ち上がった。
＊
星奈はデフォルトだと"せいな"と読みます
オリキャラ苦手な方は申し訳ないです
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ぱっちぇ(プロフ) - 更新待っていました！またゆっくりと更新して下さい、楽しみにしています✨ (4月25日 2時) (
レス) @page29 id: 610abc998d (このIDを非表示/違反報告)
雪柳(プロフ) - 朝さん» コメントありがとうございます！いま、実生活が忙しいので、更新もう少し後になるかもです…落ち着いてきたらまた更新するので気長に待っていてください！ (2022年2月16日 16時) (レス) id: bd2a1697dc (このIDを非表示/違反報告)
朝 - 続き待ってます！ (2022年2月15日 22時) (レス) @page28 id: ceafdc132b (このIDを非表示/違反報告)
雪柳(プロフ) - hosiyomi_jojiさん» 待っていていただいて、こちらこそありがとうございます！頑張りますね！！ (2021年11月14日 17時) (レス) id: cfd3fbf4ae (このIDを非表示/違反報告)
hosiyomi_joji(プロフ) - 待ってました！！終わるまで読むので頑張ってください！面白い作品をありがとうございます〇┓ﾍﾟｺｯ (2021年11月14日 17時) (レス) @page27 id: a5ca2a1311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪柳 | 作成日時：2021年4月14日 11時
