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可笑しな報せ ページ42
inモビー・ディック号
「残ったのは…四隻か」
「あぁ、あかりが守ってくれたからな」
戦争が終わって、その傷を処置し、各隊が損害を数えていた。
今回は酷い。
「あっ…ニュースクー」
そんな時でも可愛らしい顔でニュースクーは来た。
そして、三部ほど買うと飛んでいった。
「！…オヤジ…」
買った部下が新聞の一面を持って走ってきた。
その顔は酷く青ざめていた。
「あかりが…死んだ？」
オヤジは眉をひそめた。
そして、サッチが部下から一部取り上げる。
「ウソだろ…？こんなのデマに決まってる！あいつが…、あかりが負けるなんてことねぇ！そんなこと…あるわけねぇ！」
「……あぁ、俺とアグニの娘はそんなハナッタレじゃねぇよ」
新聞の記事はあかりの戦闘姿と、神々しい獣を写していた。
そして、見出しには『謎の生物、二匹死す』と大きく書かれていた。
恐らくこの二匹だろう。
「あかり…生きてるよな？俺…お前になんも恩返せてねぇしさ、…死ぬなよ」
ぐしゃりと新聞を掴む。
「あかりはどこかで生きてる。俺たちが万全になったら探そう。ぼろぼろな俺たちがあかりのために死んだらあいつは…責任感じて死ぬぞ」
「あぁ、そうしたい。あかりは生きてる」
冷や汗を拭い、サッチはマリンフォードの方向を見た。
(信じられねぇんだ、あかり)
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作者名：剣山おんがく x他1人 | 作成日時：2017年3月19日 19時
