魚人島 ページ21
「グハハハハ！白ひげも今はこんな島に付き合ってられねぇんだよ！！」
ひとつの海賊団が人魚を一人、捕まえていた。
海賊はピストルを構え、もっと出せと要求した。
その時、あかりがその場に飛び込んだ。
「船長さんが、付き合ってられないって……？」
「んん？？俺に口答えかぁ？？」
「その方を離して……さもないと」
あかりは海賊と正面を向かって話した。
海賊はピストルをあかりに向け直す。
近くでは、キャー、と悲鳴が上がった。
「焼くよ」
「は……？この島でか？回りに水なんていくらでもある。馬鹿か、おめぇ」
{私がやろうか？}
「大丈夫、こんな弱者に負けない」
「何だぁ？海王類連れてんのかぁ？？よっぽどそいつの方が強そうだな」
「アイルより、私より弱い貴方がなに言ってるの？」
あかりが挑発的に言った。
「“炎のパンチ”」
あかりはピストルを弾き、顎に食らわせた。
計２発のパンチは確実に海賊を仕留めた。
「アイル、やる？」
{あぁ！！}
残った海賊をハイドルポンプで吹き飛ばした。
「……あかり姉ちゃん！！」
「みこ、なんで？」
「大騒ぎだよ！！人間が戦ってるって」
「みこさん、この方とお知り合いでしょうか？」
「私の姉です。ご迷惑かけてしまい、申し訳ありません!!」
「本当にすみませんでした。」
みことあかりがフカボシ王子に頭を下げると、フカボシ王子はとんでもない、と言った。
「救ってくださりありがとうございます。私達が本来しなくてはいけないことなのですが」
「いえ……貴方が手出しすると誤解されてしまうかもしれないですからね。良い判断だったと思います。」
「あ……貴方は」
「それでは」
あかりはアイルと共に、また、海へ出た。
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作者名：剣山おんがく x他1人 | 作成日時：2017年3月19日 19時
