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グアムとか◆13.07.14 ページ37




着々と進むMV撮影。

揃いのアロハシャツを着て、
砂を蹴って海に濡れて。
楽しそうに遊んでるだけでいいって言うから、何となく前よりかは楽。

人1たちが汗水垂らして、買ってきてくれたスイカも無事使われて、
ビーチバレーもしたし、とみたんのソロカットも撮ったし。
最初ヘラヘラしてたとみたんは、白服さんにこっぴどく叱られてたけどね。

人1は、のっくんと一緒に、
海の家の屋根の下で、そんな俺たちを遠巻きに見てた。


全部の撮影が終わって、後片付けをしたら、あっという間に夕暮れだった。

案の定みんなクタクタ。
でもその後にひと仕事あるから、みんなで俺の家に集まることになった。
帰りのバスで、どうせみんないるならニコ生しよ?って話になる。
疲れてはいるけど、テンションは高いままなんだよな…


「見て、A、空めっちゃ綺麗」
人1は窓際に座ってて、俺はその隣に座っていた。
盛り上がってるみんなの輪から外れて、カーテンを開けて二人で外を見る。

遠くに海が見える。
オレンジの夕焼け。


この夕日が沈めば

砂の城は消えちゃうのに



透き通る小さな声で、人1が歌った。
人1はちょっとこっちを振り返る。
続けてよ、の目線を送る。


まだ帰りたくない

その胸に

思いを刻むまで


小声でも、一文字一文字、しっかり聞こえる。
子守唄みたいに上手。
でも、

「……あ」
周りがしーんとしていることに気付いて、俺と人1ははっとする。
ニヤニヤしながらこっちを見てるみんな。
人1は、たまたま被っていたキャップのつばを下にずらして、照れ隠しに俯いた。


えーっ続き歌ってよ、ってみんなが笑い出す。
「意地悪しないで…」
人1は耳まで真っ赤にして、呟いた。
「えーっかわいいっ」
前の席から身を乗り出すとみたん。


「来年もみんなで来たいね、海」
ぷんちゃんが伸びをして、小さな声で呟いた。

とみたんが一番に、うん!って笑う。
「俺はもっとマリンスポーツ?したいな!何か水圧で飛ぶヤツとか…」

「フライボート?俺はシュノーケリングしたい」
「俺はウェイクボード!あとイルカみたい!」
俺が言うと、げるたんも。
「なんやそれ!そこらへんのビーチで出来ることちゃうやん」
ぷんちゃんが安心したよう笑う。

「グアムとか行くしか無いんちゃう?」
のっくんが呟く。

「グアム?いつか行けるかなぁ」
「みんなで言ったら絶対楽しいね」
みんなが口々にそう言って、
横を見ると、人1も幸せそうに笑ってた。

考えて欲しい◇13.07.15→←エゴサ勢◇13.07.14



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ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!!申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…! (2018年10月7日 19時) (レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しみにしてます!これからも更新頑張ってください〜!あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです! (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2018年10月6日 5時

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