顔に出てるよ◇13.03.24 ページ12
*
土曜は、大阪で一日中練習。
MCから、一度全員で通してみて、
ケースケ先生と、最後の微調整。
その後は大阪のホテルに一泊。
当日手伝ってくれる、とみたんや夜徒くんとも打ち合わせをして、
寝る前にちょっとだけ、げるたんのかしましソロ部分の、音程をとる練習をした。
翌日も、公演は昼過ぎからだけど、
朝からリハがスタートする。
お手伝いしてくれるスタッフさんとみんなで、
カメラのスタンバイとか、マイクの調節とか。
メンバーのみんなは、まず一から通してみて。
最初の挨拶の打ち合わせとか、
白服さんを中心に、お互いアドバイスし合いながら、
時間は刻々と過ぎ、着替えとメイクの時間になる。
衣装は、メンバーカラーのTシャツとか、ウォークラのやつの他にも、
それぞれ自前で用意した、私服もある。
みんなで新しくお揃いにした、ヒョウ柄のやつも。
みんながメイクに勤しむ中、
一人でステージの上に立って、周りを見渡す。
「どう?A」
ステージの下で母さんが、私を見てる。
客席の方を向いて、ステージの真ん中に立ち、
目の前がお客さんでいっぱいになったところを、想像する。
ワクワクしてる。
でも意外と、同じくらい不安でいっぱい。
私は何もしないのに、何でこんなに緊張してるんだろ…。
「…そろそろ、お客さん入れないとね。A、影ナレの準備お願い」
「うん」
お母さんがやる予定だった会場注意。
絶対盛り上がるから人1がしなよ!って、碧海のススメで私がすることになった。
お母さんが後ろを向いて、会場を出ていくので、
私も小走りで袖に向かう。
そういえば、原稿あるとはいえ、まだ練習してなかった!
扉を開けて、楽屋まで走る。
緊張すると、走り出す癖があるのかもしれない。
楽屋の扉をそっと開けて、
準備を終えたみんなが談笑してる中、机から原稿を探し出して手に取る。
「Aちゃんおつー!そろそろ?」
「うん!」
「あー緊張してきたぁ」
のっくんとげるたんは向かい合って、ひえー!とか言ってる。
他のみんなを見渡す。
緊張のせいもあるのか、みんなニコニコしてる。
大丈夫そう、だよね、多分…
「A?」
はっとして顔を上げたら、碧海が目の前にいた。
「なにキンチョーしてんの?」
「…わかる?」
「バッチリ、顔に出てるよ」
「あおいだって緊張してる顔してる…」
「うそぉ?」
顔を見合わせて、あははと笑った。
大丈夫だ!
頬を叩いて、楽屋を飛び出す。
その後、もちろん恒例の、
数段の下り階段を踏み外して、一人転んだのは、
怪我もなかったし、ナイショだからね。
81人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!!申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…! (2018年10月7日 19時) (レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 楽しみにしてます!これからも更新頑張ってください〜!あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです! (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひな | 作成日時:2018年10月6日 5時