気持ち入るから◆12.08.18 ページ22
*8.18
昨晩は深夜までホテルの部屋で練習した。
翌朝、緊張しながら、大きな数台の車に、
衣装ケースと一緒に乗り込む。
人1の隣に白服さんを座らせないことに、無事成功。
後部座席は、右から人1、俺、のっくん。
発車する車。
「あー…緊張してきた。立ち位置間違ったらどうしよ…」
のっくんは、一番緊張しているかもしれない。
「のっくん出番多いのに。むすめんの他に、別演目で出る人は、俺とのっくんと…えーと」
「ぷんちゃん、白服さん、野崎さん。ぜっちゃんと、にーちゃん、げるたんも」
人1がそう、付け足してくれる。
「あおい、morningmusumenのすぐ次だから、着替え大変になるね…」
「ほんとだ…セトリ、全部覚えてるの?」
「だってあおい覚えてないでしょ…?」
あはは、ってのっくんが笑った。
「いいお姉ちゃんもったやん、あおいくん」
「もー、のっくんー…」
「のっくんの気まイリュ、すっごい楽しみ。動画も、とっても良かったから」
人1が身を乗り出して、のっくんを見た。
「驚異の55テイクね……天才振付師のぷんちゃんに言うてや、それとそんなこと言われると、緊張するからあんま言わんといて…」
「俺も踊りたい!A、のらくらちゃんやらない?」
「できないよ、りりりちゃんにしてもらったら?」
「あ、そっか」
りりりちゃんとは、今日三曲も一緒に踊れるわけだけど、
正直りりりちゃん、俺より人1に懐いてるからな…。
「…ってか、じゃあ俺はりりりちゃんと、のっくんはのらくらちゃんと、morningmusumenの他にオープニングやらなきゃいけないってわけか…」
「着替え大変そうやね!」
「A、手伝ってね?何か最初の衣装、着るの難しいやつじゃなかった?可愛いけど…」
リハーサルからの流れを頭の中で考えて、
不安が募る……って表情の、人1。
母さんは足が悪いから、そんなに頻繁に移動できない。
人1には意外と仕事が多い。
「とみたんも手伝ってくれるって言うてたから、多分まず大丈夫やで」
その腕を伸ばして、のっくんが人1の頭を撫でて宥める。
「そろそろ着くかな?頑張ろうねA、マジで」
「うん」
俺は鞄から、サングラスを取り出して、かける。
「…何してんの?」
「気持ち入るからね!スペアあるけどAもいる?」
いらな、まで人1が言って、
い、と言う前に無理矢理、サングラスを人1に装着した。
「かわいい!写真撮っていい?」
「のっくん、物好き…」
ため息混じりの人1。
でも、はいチーズ!に合わせて、ちゃんとピースをしてた。
お兄ちゃん◇12.08.18→←今日もずっと◇12.08.17
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、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月12日 13時) (レス) id: e44f2de31d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2018年8月12日 13時