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＊
「ええっ」
白服さんから紙面で知らされた、
毎日の訓練メニューと、一定の期間で出来るようになることを目標にする、魔法の一覧。
私が少しビビって声を上げると、
私に紙を渡した、目の前のぷんちゃんも、苦笑いをした。
「白服さんも意外と鬼畜なことするよなぁ」
私は特別運動ができるわけでもないし、体力に自信があるわけでもないし、もはや人より、大体のことは劣ってるのに。
その紙にインクで記された文字は、
常人にはなかなかキツい訓練メニューと課題が記されていた。
「…白服さんは私のことを、才能に満ち溢れるバッキバキの魔法使いか何かだと、思ってるんですかね…」
ルーモスの試験から早数日が経つ。
あらからも、試験期間の訓練とほぼ同じようなことを、毎日あおいたちに面倒見てもらいながら、こなしていた。
ぷんちゃんは呑気にケラケラ笑い、廊下の壁に寄っかかった。
昼休みの廊下は、殆ど人が通らない。
「まあ、光よ の呪文だけじゃなんにもならへんしな。学校側はまあまあ焦ってるみたいで」
「まあスタートがスタートだから、こんなに詰め込み体制なのもしょうがないですよね…」
「期待のあらわれやん！白服さん忙しくてそんなに練習見ててあげられへんからって、わざわざAちゃんのためにメニュー考えてくれてん」
練習を見に来てない白服さんの脳内では多分、私は既にインセンディオをマスターできていることになっている。
「感謝はしてます」
「あはは、胃痛い？」
「ちょっと…」
「プレッシャーやばいもんな」
聞いた感じ、私が最後の頼みの綱だそうで。
絶対他にもいるでしょ！生徒に頼めばお金もかからない、コスト減かよ！
とか校長室に文句を言いに行けたら、どんなに楽だったか。
ただ校長先生も、ウランの暴走にはほとほと疲れきっていて、
白服さんをはじめとする校友会の方々の負担を、軽くするためにも、私は頑張らなきゃいけない。
私は伸びをして、両頬を手で叩いた。
顔をぶんぶん、横に振る。
「大丈夫です！私！頑張るって決めましたから！」
気合いだ！こんな時は、気合で乗り切るしかない！
「優秀な先輩も同級生も、こんなに面倒見てくれるなんて、本当に凄いことだから…頑張れます」
って、自分に言い聞かせるように言葉を並べる。
「その意気やね、俺はAちゃんならできると思ってる」
私の頭に手を置く、ぷんちゃん。
…学校中の女子が夢中の代表生に、こんなことしてもらって、いいのだろうか。
ダメだ！雑念は吹き飛ばせ！
「じゃ！授業始まるのでもう行きますっ」
私はその手から逃げるように、駆け出した。
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ひな(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！コメント励みになります(；；)がんばります！！ (2018年3月3日 18時) (
レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ひなさんの小説の世界観が大好きでいつも楽しませてもらってます！！更新大変だとは思いますが、がんばってください！ (2018年3月3日 14時) (レス) id: a81d6c10a8 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 有栖夢子さん» ありがとうございます！頑張りますね(；；) (2018年2月28日 16時) (レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
有栖夢子(プロフ) - いつも楽しんで読ませてもらってます！楽しみにしているので、これからも頑張ってください！ (2018年2月27日 22時) (レス) id: 75b30202ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2018年2月15日 21時
