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＊
「あおいさんかわいそー」
次の日のお昼休み、
早紀は私の前で辛辣なことを言う。
私は机にうなだれてる。
「…初めてだったから」
「怖かったの？」
「…うん」
早紀は、はは、って笑う。
「それでも、あおいさんにとっては、我慢した方だと思うよ」
「え？」
「キス以上のことも、本当はしたいだろうし」
「ちょっと何でそういうこと言うの！」
何か恥ずかしくなってくる。
「18歳だもん、そりゃそうでしょ」
「そうなの？」
「Aがビビリなばっかりに、いつまでも我慢させられちゃって」
「…」
ま、しょうがないことだけどさ。
って早紀は、ペットボトルのお茶を飲む。
「��お兄ちゃん��と��妹��に甘えてたのは、私の方だったのか……」
言うなれば拒絶したんだから、
あおいくんは私以上にショックだったに決まってる。
「純情ぶるのもいいけどさ、あおいさんに浮気されないくらいにしなよ」
「ひどいっ」
でも正論。
「……私だったら気が気じゃないんだもん。仕事とはいえ、地方に飛び回って、たくさんの男女と一緒に仕事をしてくるなんて、自分の知らないところで」
って、早紀は眉を吊り下げる。
「……」
「遠征の間全く連絡もらえないなんて、あおいさんのほうも心配なはずだよ。そう極端にならないで、昨日微妙に別れてきたといえ少しは連絡とったら？」
「うん…早紀すごいね」
「ま、あんたにはいろいろ迷惑かけたしね」
と、言われると。
「まだ気にしてんの？神崎くんのこと…」
口元に指を当てられる。
「しっ、そんなに簡単に名前出さないでよ」
あれから早紀は、常に神崎くんに気を配ってくれている。
「正直、一人行動は本当にしてほしくないの。あの男、女の子と関係もつときはだいたい強引に襲うことから始まるらしいからさ」
「何それ…」
身震いをする。
早紀は小声で続けた。
「…神崎と昔関係もってた、って子に会ったことがあるの。飽きては切り捨てるタイプだから、その子もそれなりトラウマになってるって……」
「……私、今日の帰り委員会で遅いけど」
「私は医者の予約あるから待てないよ、他の子と帰りなよ？」
「大丈夫だよ」
「私はもっとAに危機感持ってほしいの！」
って、神崎くんの凄い話をしだすA。
「やめてよ、ききたくないよ」
「じゃあ襲われないように、何とかして自分の身を守ってよ？」
「…うん」
弱々しく返事したものの、
正直今は頼る相手がなくて、
ため息が出た。
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ひな(プロフ) - タケヤンさん» コメントありがとうございます！文才はあまり無いですけど読んでいただけて嬉しいです(｀▽´)頑張ります！ (2017年4月6日 7時) (
レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
タケヤン - こういうお互い思い合っているのに上手くいかないもどかしい話を探していたので嬉しいです！これからも応援してます！更新頑張ってください！ (2017年4月5日 22時) (レス) id: cbdaf977c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ＊赤毛さん＊さん» コメントありがとうございます！確認したら、「MeseMoa」でした！気付いていませんでした…ごめんなさい＆ご指摘ありがとうございます(；▽；) (2017年4月4日 19時) (レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
＊赤毛さん＊(プロフ) - お話、凄く面白かったです！あおいくんがあおいくんっぽくなってて凄いなって思いました。語彙力無くてすみませんwただ、一つだけ。「MeseMore」ではなく、「MeseMoa」だと思いますよ。そちらが正解だったらごめんなさい。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: 99d9797f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2017年4月3日 21時
