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＊
練習は終わって、
あおいくんと帰る、2人きりの時間。
辺りは真っ暗だった。
あおいくんに連れられて、昔よく遊んでた公園に行き、ベンチに座る。
「高校はどう？」
「楽しいよ。もうちょっとで体育祭！」
「いーなー、怪我しないようにね」
なんて、他愛ない会話から入る。
「あ、Aちゃん、上見て」
ってあおいくんは缶ジュースを手に、上を指さす。
真上を向いたら、数え切れないほどの星が輝いてることに気付いた。
「綺麗」
「綺麗だね」
暗闇で、ふふ、って笑ってるあおいくん。
「…ねえ、Aちゃん」
あおいくんは息をゆっくり吐く。
「ん？どうしたの？」
あおいくんの目を、しっかり見る。
「キス、してもいい？」
そう、言われて、
少しの間固まった。
「……」
もちろんキスなんてしたことない。
でも、同級生でもしたことある子がほとんとだし、
ここで拒んだら、あおいくんも傷つくかもしれない。
…��妹��じゃないんだから、大丈夫！
めせもあ。さんは明日から、地方の方へ行くから、
ちょっとの間会えない。
寂しいけど、寂しいだなんて言えない。
それは、あおいくんに迷惑かけたくない、なんて大人ぶった考えだけじゃなくて、
めせもあ。としてのあおいくんの活動を、尊重したいっていう意味もある。
めせもあ。のあおいくん、すっごく楽しそうだから。
邪魔したくないし、でも本当は会いたいし、
あっちではたくさんの女の子に笑顔振りまくんだし、
…だから、これくらい。
「うん、いいよ、あおいくんだもん」
「……目、つぶって」
あおいくんは私の肩に手を置いた。
あおいくんの顔がすっごく近くにある。
私はゆっくり目を瞑る。
けど、
「……Aちゃん」
あおいくんの小さな声に、目を開けた。
「怖い？」
あおいくんが、眉を少し吊り下げて、言った。
「……え…」
って、
その声は、震えていた。
そんなことない、って首をふろうとしたけど、
ただ、顔を遠ざけるあおいくんを目で追うことしかできなかった。
「……ごめんね、明日から2、3日、Aちゃんに会えないもんだから、寂しくなっちゃって」
「…あおいくん」
「俺、変に焦ってるのかも」
あおいくんは、はは、って笑って、
私をぎゅーって抱きしめた。
「だけど、ちょっとだけ、充電させてね」
そのままあおいくんが、私の背中をさする。
その声が、なんだかショックで。
何も言えなかった。
＊
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ひな(プロフ) - タケヤンさん» コメントありがとうございます！文才はあまり無いですけど読んでいただけて嬉しいです(｀▽´)頑張ります！ (2017年4月6日 7時) (
レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
タケヤン - こういうお互い思い合っているのに上手くいかないもどかしい話を探していたので嬉しいです！これからも応援してます！更新頑張ってください！ (2017年4月5日 22時) (レス) id: cbdaf977c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ＊赤毛さん＊さん» コメントありがとうございます！確認したら、「MeseMoa」でした！気付いていませんでした…ごめんなさい＆ご指摘ありがとうございます(；▽；) (2017年4月4日 19時) (レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
＊赤毛さん＊(プロフ) - お話、凄く面白かったです！あおいくんがあおいくんっぽくなってて凄いなって思いました。語彙力無くてすみませんwただ、一つだけ。「MeseMore」ではなく、「MeseMoa」だと思いますよ。そちらが正解だったらごめんなさい。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: 99d9797f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2017年4月3日 21時
