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＊
「……なんか」
「同感」
とみたんが何か言う前に、同意を示す。
それはみんな同じ意見のようで、当の本人たち以外のみんなが、彼らをチラチラ見てる。
ダンスレッスン。
休憩時間。
「………近いよなぁ」
とみたんの俺によって遮られた一言を、ぷんちゃんが続けた。
俺らの視線の先には、
われらがプリンセスAちゃんと、あおいちゃん。
「さすがの白服さんも驚きの距離感やろ？」
ぷんちゃんが俺を見る。
「……ただただ羨ましい限りであります」
どっちが、って！
どっちもに決まってんだろおが！！！
いつものように、パイプ椅子に座るAちゃんの横、あおいくんは座り込んだり、立って周りをうろうろしたり、
ほとんど、Aちゃんから離れることがない。
白服おじさんは何だか恥ずかしくなってきちゃうよ。
「混ぜて欲しい………あの真ん中に入りたい………」
「白服さんのハーレム妄想はどうでもええわ」
ぷんちゃんからツッコミを入れられる。
だって、あんなにデレデレなあおいくん。
普段は逆の筈で戸惑い気味のAちゃん。
レアショットすぎる。
とみたんがあおいくんを連れてきて、
事情聴取。
「あおいくん……Aちゃんとはやっぱり進展が？」
「んー、まあ、Aちゃん、ああやって逆にしつこく接してみると、照れちゃって凄くかわいいから」
楽しんでやがる！Sかよ！
「なんかみんなに支障出てる？だったら慎むけど」
「別に」
「何？じゃあもしかして俺に嫉妬ー？」
「いや！？そういうわけじゃないけどさ！？」
声の裏返るぷんちゃん。
馬鹿。
「……」
あおいくんが、俺たちの顔を順々に見ていく。
「みんなAちゃんを見る目がヤラシイ！しっしっ！」
そしてそう言って、わははは！と笑いながらみんなを捕まえたり追いかけ回した。
結果、あおいくんは通常通り。
みんなもぎゃーぎゃー騒ぎはじめる。
俺も案の定、なぜかあおいくんに4の字固めをされる。
「あだだだだだだだ」
秒で撃沈した俺の隣に、ぷんちゃんがどさっと倒れてきた。
奥のパイプ椅子では、暴れるみんなを見てAちゃんが腹を抱えて笑ってた。
………やっぱり、
あおいくんは何よりもとりあえず、
Aちゃんを笑顔にさせてあげたかったんだろうな。
よく見ると目の下にクマが見える。
顔色もあんまり良くない。
疲れてるAちゃんを元気付けるために、今も頑張ってるんだあおいくんは。
「あおいくん超楽しそうやんなあ」
ぷんちゃんが、とみたんと騒いであはははって笑う、あおいくんを見て微笑んでた。
＊
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ひな(プロフ) - タケヤンさん» コメントありがとうございます！文才はあまり無いですけど読んでいただけて嬉しいです(｀▽´)頑張ります！ (2017年4月6日 7時) (
レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
タケヤン - こういうお互い思い合っているのに上手くいかないもどかしい話を探していたので嬉しいです！これからも応援してます！更新頑張ってください！ (2017年4月5日 22時) (レス) id: cbdaf977c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ＊赤毛さん＊さん» コメントありがとうございます！確認したら、「MeseMoa」でした！気付いていませんでした…ごめんなさい＆ご指摘ありがとうございます(；▽；) (2017年4月4日 19時) (レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
＊赤毛さん＊(プロフ) - お話、凄く面白かったです！あおいくんがあおいくんっぽくなってて凄いなって思いました。語彙力無くてすみませんwただ、一つだけ。「MeseMore」ではなく、「MeseMoa」だと思いますよ。そちらが正解だったらごめんなさい。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: 99d9797f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2017年4月3日 21時
