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＊
あの日からの学校で、神崎くんは私に接してくることはなかった。
「A！気付いた？学校中で、Aと神崎くんが付き合い始めたって噂になってる！」
朝、早希が慌てて私に報告。
神崎くんの腹いせなのか何なのか、
学校では私は神崎くんの彼女になっていて、
さらに話が二転三転、
帰り道キスしてたとか、デートしてたとか、
いろんな噂がとびかってる。
「別に大丈夫。むしろありがたい」
「え？」
「神崎くんと付き合ってるなんて噂流れたら、逆に他のストーカーどもは寄ってこないでしょ」
ヤンキー系ストーカーはこうやって利用するべき。
早希は、へえ、と感心した。
・
「あ……じゃああおいさんとは？」
すぐさまその話題に入る早希鋭い。
「………プロポーズされたよ」
「ハッ！？」
早希の大声に、クラスの人がみんなこっち見る。
「っ、プロポーズ！？どういうこと！」
小さな声で、早希は興奮してる。
「本気かはわからないよ？神崎くんをまくためかもしれないし」
「まさか、それを口実にプロポーズなんてする人なの？あおいさんは」
「そんなこと……ないけど」
でも。
急に、そんな話されたって。
さすがにびびるというか、予想の遥か斜め上というか。
「やっぱり、あおいさんもあおいさんでいろいろ溜まってたのよ」
「いろいろ？」
「あんたがあおいさんを避けてる間も、あおいさんはあんたに会いたかった筈だし………それから会ったの？」
「うん…」
「どんな感じだった？」
目をキラキラさせる早希。
どんなも何も。
「………確かに……いろいろ溜まってたのかも……」
・
「えっ」
早希がさらに生き生きしはじめる。
「やっぱり何か変化あったの？！」
変化、というか。
人肌が恋しかったのか、
「何となく、距離が常に近い」
私の部屋に入れても、
前まで、いつも座る場所は、私はベット、あおいくんは椅子、みたいな距離感だったけど、
この前は問答無用で私の隣。
顔も近い。
スマホ触りながら、私を常に膝の上に座らせてた。
そしてたまに、ぎゅってして。
「かなり気難しい顔してるけど……嫌だったの？」
「まさか！至福の時間よ！！あおいくんがこんなに近いんだよ！？息かかるんだよ？！いい匂いするんだよ！？」
熱弁すると、
早希はめんどくさそうに、はいはい、と言う。
「今日も会うの？」
「うん、あおいくんが来いって」
「………これは」
「ん？」
「…いや、何でもないよ」
思い出してみても、
動揺もするけど、
やっぱり、嬉しいことは変わらなかった。
＊
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ひな(プロフ) - タケヤンさん» コメントありがとうございます！文才はあまり無いですけど読んでいただけて嬉しいです(｀▽´)頑張ります！ (2017年4月6日 7時) (
レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
タケヤン - こういうお互い思い合っているのに上手くいかないもどかしい話を探していたので嬉しいです！これからも応援してます！更新頑張ってください！ (2017年4月5日 22時) (レス) id: cbdaf977c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ＊赤毛さん＊さん» コメントありがとうございます！確認したら、「MeseMoa」でした！気付いていませんでした…ごめんなさい＆ご指摘ありがとうございます(；▽；) (2017年4月4日 19時) (レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
＊赤毛さん＊(プロフ) - お話、凄く面白かったです！あおいくんがあおいくんっぽくなってて凄いなって思いました。語彙力無くてすみませんwただ、一つだけ。「MeseMore」ではなく、「MeseMoa」だと思いますよ。そちらが正解だったらごめんなさい。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: 99d9797f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2017年4月3日 21時
