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最近ほとんど白服さんとは会っていなかったから、
付き合っているのは嘘なのかと神崎くんにバレる前に、今日は急遽白服さんと一緒に帰ってもらうことにした。
「んでさ」
「はい」
「Aちゃんは、ストーカー対策何か考えたの？」
隣の白服さんは小声で聞いてくる。
「はい、一番手っ取り早いのが」
「それって？」
「どうしたら諦めてくれるか、本人に直接訊けばいいんです」
「ええっ！？大胆すぎない！？」
だって他に無いじゃない。
「その返答次第で対策考えます」
「でも、聞くときはAちゃん１人なんでしょ？」
「……まあ…」
そうなるか。
早紀を連れてっても、追っ払われそう。
「それに、そのストーカーはその対処で諦めるとは考えにくいし……もしそいつを追い払えたとしても、別の奴がまた付いてきそうじゃん？」
Aちゃんかわいいし、ねえ。
って困り顔の白服さん。
まあ、確かに、一理ある…。
２人で考え込んでいると、私の家に着いた。
「じゃあ白服さん、今日はここまで。忙しいなか、ありがとうございました」
白服さんも暇じゃないのに、今日は悪い事しちゃった。
「……ううん、久しぶりに頼られて、しろにいは嬉しかったよ…」
白服さんはふふ、と笑った。
優しいなあ。
白服さんに手を振って家の扉を開けた。
もう、つけられてはいないみたいだった。
両親はまだ仕事から帰ってきていなかった。
自分の部屋の窓から、あおいくんの家の窓の明が見える。
ああ、会いに行こうかな。
会いに行きたいな。
……でも急に押しかけたら…迷惑かな……
着替えながら気付いた。
昔なら、
今よりもっと「お兄ちゃんと妹」だった時なら、
今よりもっと私が大人ぶっていなかった時なら、
どんな時でも会いに行くのは簡単だった。
それはもちろん、気持ちの問題で、
あおいくんのプライベートに好き勝手侵入できたのは「妹」の特権。
大人の女の人は。
あおいくんのことをよく考えるなら。
そう、気付いたら何事にも、
変なフィルターがかかっちゃっていて、
会いたいから会いに行っていいかな。
その一言さえ、
「……あおいくん…」
もう、簡単には出なくなっていた。
・
私が3年早く生まれていれば、
こんなことなかったかな。
それともあおいくんは、「妹」じゃない私とは
仲良くしてくれなかったかな。
同級生の一人、だったのかな。
ねえ、
私とあおいくんを結びつけているものって、
何なの。
・
涙がこぼれそうになって、
唇をかんだ。
＊
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ひな(プロフ) - タケヤンさん» コメントありがとうございます！文才はあまり無いですけど読んでいただけて嬉しいです(｀▽´)頑張ります！ (2017年4月6日 7時) (
レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
タケヤン - こういうお互い思い合っているのに上手くいかないもどかしい話を探していたので嬉しいです！これからも応援してます！更新頑張ってください！ (2017年4月5日 22時) (レス) id: cbdaf977c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ＊赤毛さん＊さん» コメントありがとうございます！確認したら、「MeseMoa」でした！気付いていませんでした…ごめんなさい＆ご指摘ありがとうございます(；▽；) (2017年4月4日 19時) (レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
＊赤毛さん＊(プロフ) - お話、凄く面白かったです！あおいくんがあおいくんっぽくなってて凄いなって思いました。語彙力無くてすみませんwただ、一つだけ。「MeseMore」ではなく、「MeseMoa」だと思いますよ。そちらが正解だったらごめんなさい。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: 99d9797f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2017年4月3日 21時
