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＊
「あれ、今日もダンススクール行かないの？」
「うん」
あれから少ししてからの学校。
早紀は少し困ったような顔をする。
「A……本当にごめん」
「何が？」
「私が、神崎のことよく知らないうちに、Aに紹介とかしちゃって……。」
「ううん、ダンススクールに寄れないのは私の不注意のせいだから」
これは本当。
「でもA、このままじゃずっと、あおいさんにあんまり会えないままじゃん」
「そりゃあ…あおいくんには頼れないよ。既にメンバーの人にも迷惑かけちゃったし」
「……A…」
早紀は泣きそうな顔になる。
「……もう！そんな顔しないでよ！」
「…」
「けじめは私がちゃんとつけるから。そしてあおいくんに会いにいく。このままじゃ確かに、あおいくん不足で私死んじゃうから！」
えへへ、って笑ってみる。
「…何か策でもあるの？」
「ん、まあね」
「…どんな」
「また今度話すよ」
これ、今話したら反対されそうだ。
「さ、早く帰ろうよ」
私は早紀の手を引き、
同時に、例のあの人に連絡をとった。
＊
「連絡くれたのは嬉しいけどさAちゃん」
「はい」
「俺じゃなきゃダメだったの？」
早紀と別れた後、家の近くで、私に招集されたのは、白服さんだ。
「うん、ダメでした」
「…それは頼られているということで？」
「……巻き込んでごめんなさい、白服さん。でも白服さんに危害は加わらないはずだから」
「いや、それはべつに良いんだけどさ……」
白服さんは眉を吊り下げる。
「これを知ればあおいくんが何て言うか……」
「…」
「最近Aちゃんが会いに来ないし、LINEもそっけない、何か白服さんになった気分、とまで言われたんだから……」
「…」
苦渋の決断、ってやつよあおいくん。
「だってこれ！密会みたいなものじゃん！」
「…うん」
「あおいくん怒るかも……ああでも……密会って響き、何かいいね……」
「……」
ふざけてる場合じゃないからね、白服さん…。
とにかく。
「神崎くんの中では、私の彼氏は白服さんなんですよ」
「あ、そうだったね」
「あんまりあおいくんとか連呼しないでくださいね。聞こえちゃうでしょ」
「聞こえ…え？」
白服さんが小さく首を動かして周りを見る。
「何今も……つけられてんの…？」
「…本人かは、わからないですけど」
視線を感じる。
神崎くんには手下がたくさんいるだろうし。
「さあ、ちょっと頑張って白服さん」
そう言って、青ざめた白服さんの手を握った。
・
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ひな(プロフ) - タケヤンさん» コメントありがとうございます！文才はあまり無いですけど読んでいただけて嬉しいです(｀▽´)頑張ります！ (2017年4月6日 7時) (
レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
タケヤン - こういうお互い思い合っているのに上手くいかないもどかしい話を探していたので嬉しいです！これからも応援してます！更新頑張ってください！ (2017年4月5日 22時) (レス) id: cbdaf977c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ＊赤毛さん＊さん» コメントありがとうございます！確認したら、「MeseMoa」でした！気付いていませんでした…ごめんなさい＆ご指摘ありがとうございます(；▽；) (2017年4月4日 19時) (レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
＊赤毛さん＊(プロフ) - お話、凄く面白かったです！あおいくんがあおいくんっぽくなってて凄いなって思いました。語彙力無くてすみませんwただ、一つだけ。「MeseMore」ではなく、「MeseMoa」だと思いますよ。そちらが正解だったらごめんなさい。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: 99d9797f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2017年4月3日 21時
