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「……いやべつに……話してただけですから」
神崎くんはそう吐き捨てて、去っていった。
・
白服さんは私の手を掴んで、
ビルの中に走り込んだ。
「白服さ」
「……こ」
「こわかったよぉ〜……」
そうしてへなへなと座り込んだ。
「何あれ元ヤン！？超こわいんだけど…」
女子か…
「白服さん…」
しゃがんで白服さんに目線を合わせた。
「あれAちゃんのストーカーなんでしょ？」
「…どうしてわかったんですか？」
「どうして、って……同族じゃん…」
そっか、愚問。
「…大丈夫だと思ってたけど……」
「…」
「実際話してると……なんか気持ち悪くて…ちょっとくらくらしてきちゃって…」
「…Aちゃん…」
「そのせいで…白服さんの声をあおいくんの声に聞き間違えるとか…超不覚……」
「…」
俺でごめんね……って、しょんぼりする白服さん。
「ごめんなさい、嘘。白服さん、来てくれてありがと」
白服さんの頭をぽんぽんする。
普通反対だけどね…
なんか、気の毒になってきちゃって…。
「ううん…二秒ぐらいだけど、Aちゃんの彼氏になれてよかった……」
白服さんはいつものように、私の頭を撫でる。
「それはそうと白服さんよ」
「なに」
「何で私がストーカーに絡まれてるって分かったの？」
「あおいくんに言われたの」
「あおいくん？」
「うん、とみたんがAちゃんが外で待ってるって報告したら、
何で夜にひとりきりにするの！って。」
「…」
「でもそん時あおいくん、ちょっと手離せない状態だったから、代わりにこのしろが派遣されましたー」
ふう、しろよく頑張ったわー。とか言ってる。
「そうだったんだ…」
白服さんがずっと頭を撫でてて、なんか眠くなってきた。
・
「Aちゃん！」
声が響く。
あおいくんだ！
ばっと声の方を見ると、あおいくんと目が合った。
「Aちゃん！なんかあったの！」
あおいくんが駆け寄ってくる。
「ど、どうして」
わかるのよ。
「だって」
あおいくんの目線が白服さんに向く。
「…」
そして白服さんの手を私の頭からどかした。
「今この時点でなんかされてる…」
「どういうことよあおいちゃん…」
「あおいくん、白服さんが助けてくれたんだよ」
「この白服さんが？」
「この白服さんが！」
へえすごい、って棒読みだけど白服さん嬉しそう。
そして、あおいくんと2人で白服さんを練習部屋まで連れていった。
久しぶりのあおいくんがすごく嬉しかった。
＊
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ひな(プロフ) - タケヤンさん» コメントありがとうございます！文才はあまり無いですけど読んでいただけて嬉しいです(｀▽´)頑張ります！ (2017年4月6日 7時) (
レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
タケヤン - こういうお互い思い合っているのに上手くいかないもどかしい話を探していたので嬉しいです！これからも応援してます！更新頑張ってください！ (2017年4月5日 22時) (レス) id: cbdaf977c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ＊赤毛さん＊さん» コメントありがとうございます！確認したら、「MeseMoa」でした！気付いていませんでした…ごめんなさい＆ご指摘ありがとうございます(；▽；) (2017年4月4日 19時) (レス) id: e3490e59f8 (このIDを非表示/違反報告)
＊赤毛さん＊(プロフ) - お話、凄く面白かったです！あおいくんがあおいくんっぽくなってて凄いなって思いました。語彙力無くてすみませんwただ、一つだけ。「MeseMore」ではなく、「MeseMoa」だと思いますよ。そちらが正解だったらごめんなさい。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: 99d9797f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2017年4月3日 21時
