Ver.33 トミーside ページ35
久しぶりにゆったりした時間が流れているリビング。
カンタとAと俺とが静かに
椅子に座り各々が好きな事をしている。
…なのに
なんか空気が淀んでるっていうか。
気まずいっていうか。
まあ、最近カンタの様子がおかしかったのは感じてたけど。
Aもなんかおかしいよな。
俺は見ていたスマホを置いて、口を開いた。
「俺らはさ…一応仲間っていうか、まあそういうものじゃん？
なんか、この空気良くなくね？」
カンタとAはハッとした顔でこっちを見た。
「いや、隠し事しちゃいけねぇってわけじゃなくてさ。
まあ、なんかあったら言えよってこと」
カ「─隠し事ってわけじゃ、」
真っ先に反応したのはカンタ。
カ「……」
しかし、その後は押し黙っている。
─カンタは自分で抱え込んでしまう時がある。
それが俺としては凄く心配だ。
Aと不意に目が合う。
が、すぐさま気まずそうに目を逸らされた。
少しの間沈黙が流れる。
カ「俺編集してくるわ」
そこへカンタがそう言って俺の返事も待たずに出て行ってしまった。
ほんとどしたんだよ。
Aと二人になって気まずくなる。
─前までこんなこと無かったのに。
A「…言いたいけど、言えない事だって、」
Aが呟いた。
「え？」
A「─なんにもない日なんて無いじゃん」
俯いてて表情こそは読めないが、Aの声は怒っているようだった。
それに、微かに震えている。
そしておもむろにAが立ち上がり
A「…しが…い…のに」
ぽつりと声を出す。
しかし、途切れ途切れで全く聞こえなかった。
その煮え切らない態度に俺は少し苛ついてしまった。
「─言いたいことがあんならはっきり言えよ」
俺のキツい口調に少し驚いた顔をするA。
そして、
A「…ごめん、今は言えない。
…あと、キツく言っちゃってごめんね」
申し訳なさそうな顔をして出て行ってしまった。
出て行ったあとに俺は1人で、
「…俺もキツく言ってわりぃ」
と聞こえもしない言葉を吐いた。
続いて、
「……まじでどうしたんだよ」
と手で顔を覆いながら呟いた。
わかるのは、このままじゃ絶対に駄目だということだけ。
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真宵(プロフ) - 漆黒の翼をもつカリスマことレミリア・スカーレットさん» 私もトミーとカンタどっちも同じくらい好きです(*^^*) 更新楽しみだなんてあたたかいお言葉をありがとうございます！更新頑張らさせていただきます (2018年4月23日 19時) (
レス) id: 8ded09a467 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の翼をもつカリスマことレミリア・スカーレット - このお話しではトミーが好きなんですね私はカンタが好きです!更新いつも楽しみにしてます頑張ってください! (2018年4月21日 23時) (レス) id: 64fa08433d (このIDを非表示/違反報告)
真宵(プロフ) - 雪見だいふくさん» 名前変換設定完了しました！ご迷惑おかけしてすみませんでした (2018年4月2日 22時) (レス) id: 8ded09a467 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく(プロフ) - 名前変換ができないですね…お話が好きなので、どうにかしていただけませんか？ (2018年4月2日 21時) (レス) id: 70d27da5d4 (このIDを非表示/違反報告)
真宵(プロフ) - 好美さん» 嬉しいです！ありがとうございます！ そのお言葉を励みに頑張って更新させていただきますね！ (2018年4月2日 6時) (レス) id: 8ded09a467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真宵 | 作成日時：2018年3月7日 21時
