Ver.30 カンタside ページ32
机に突っ伏して溜息をつく。
自分の不甲斐なさに腹が立つ。
さっきのAの顔を思い出して胸がきつく締まった。
─傷つけたかったわけじゃないのに。
あんな顔、させたくないのに。
自分の顔を両手で思いっきり叩いた。
バチンッ
とでかい音が鳴る。
「─っいって！」
余りの痛さに声が出た。
「〜〜っ」
ひりひりする頬を抑えながら俺は決意する。
─ちゃんと謝らなきゃ。
そう思い椅子から立ち上がった。
ドアを開けた瞬間、
A「─あ」
Aが居た。
Aは驚いた顔をしたあと、気まずそうに目を伏せた。
いざ前に立つと頭が真っ白になる。
─ダメだ。ちゃんと、ちゃんと謝らなきゃ。
「─あの！」
と声を上げた瞬間
A「ほっぺ大丈夫？」
と言われた。
「っえ？えぇっ？」
突然のことに焦りまくってしまった。
A「両側赤くなってるよ」
「あっいやこれは、えーっと」
焦りすぎだろ俺！
Aはそんな俺を気にしない様子で
A「結構腫れてる」
と、手を俺の頬に当てた。
「─っ」
Aの手は冷たくて気持ち良かった。
でもそれとは別に頬が熱くなるのを感じる。
Aの方を軽く見ると、本当に心配そうに俺を見ていた。
─こんな簡単に頬に触れるなんて、
俺のこと異性として意識してないんだろうな。
それ以上考えたくなくて、言わなきゃいけない言葉を口にした。
「…さっきはごめん」
Aは驚いた顔で俺を見る。
そして、
A「─違う！かんちゃんは悪くない！
…ほんとにごめんなさい」
と言った。
「え、違うよ！俺だよ悪いのは！」
焦ってそれを否定する。
A「違うー！僕が悪いよ！」
それをまたまたAが否定する。
「だから！」
そして
カA「「違うよ、ほんとにごめん」」
ハモった。
2人して顔を見る。
「っはは笑」
A「あはは笑」
数分笑いあった俺達は、
「ごめんな」
A「こっちこそ、ごめんね」
やっとハッキリ言いたかったことを心から言えた。
それでもやっぱり
心のもやもやは消えなかった。
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真宵(プロフ) - 漆黒の翼をもつカリスマことレミリア・スカーレットさん» 私もトミーとカンタどっちも同じくらい好きです(*^^*) 更新楽しみだなんてあたたかいお言葉をありがとうございます！更新頑張らさせていただきます (2018年4月23日 19時) (
レス) id: 8ded09a467 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の翼をもつカリスマことレミリア・スカーレット - このお話しではトミーが好きなんですね私はカンタが好きです!更新いつも楽しみにしてます頑張ってください! (2018年4月21日 23時) (レス) id: 64fa08433d (このIDを非表示/違反報告)
真宵(プロフ) - 雪見だいふくさん» 名前変換設定完了しました！ご迷惑おかけしてすみませんでした (2018年4月2日 22時) (レス) id: 8ded09a467 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく(プロフ) - 名前変換ができないですね…お話が好きなので、どうにかしていただけませんか？ (2018年4月2日 21時) (レス) id: 70d27da5d4 (このIDを非表示/違反報告)
真宵(プロフ) - 好美さん» 嬉しいです！ありがとうございます！ そのお言葉を励みに頑張って更新させていただきますね！ (2018年4月2日 6時) (レス) id: 8ded09a467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真宵 | 作成日時：2018年3月7日 21時
